文在寅(ムン・ジェイン)大統領は8日、米国のジョー・バイデン次期大統領に「ともに切り開いていく両国関係の未来の発展に対する期待が非常に大きい」と祝賀メッセージを伝えた。
文大統領は8日午前10時、ツイッターに「おめでとうございます。我々の同盟は強力であり、韓米両国の連帯は非常に堅固です」と書いた。アップされたのは、バイデン氏が大統領選での勝利を宣言する演説(米現地時間午後8時39分)の39分前。文大統領は「私は、我々の共同の価値のために共に働いていくことを期待している」とし「共に進みましょう!」と締めくくった。文大統領はハングル以外に英語でも祝賀メッセージを書き、「Katchi Kapshida(共に進みましょう)」で締めくくった。
文大統領はこの日、米次期大統領の当選の際に慣例として送られてきた祝電は送らなかった。大統領府の主要関係者は「SNSを通じてお祝いと韓米同盟に対する言及は伝えた。政府の論評が出るのは少し待たなければならない状況」と述べた。バイデン氏に公式の祝電を送らなかったのは、トランプ大統領がまだ大統領選挙の結果に承服していないことなどを考慮したようだ。文大統領はツイートでも「当選」という表現は入れなかった。その代わり、ツイッターにバイデン次期大統領とカマラ・ハリス次期副大統領のIDを載せ、彼らが見られるようにした。
文大統領が祝電の発送と電話会談を行うには、もう少し時間がかかるとみられる。大統領府は、迅速な対応よりも精巧なアプローチ方法に苦心しているという。2016年のトランプ大統領の当選時には、朴槿恵(パク・クネ)大統領は勝利の決定直後に祝電を送り、翌日に電話会談を行っている。