ハンギョレが韓国記者協会の主催する「今月の記者賞」を30年間で134回受賞し、報道機関の中で最多受賞した。「今月の記者賞」は記者協会が1990年9月に制定した賞で、1カ月の間に報道された中で最も優秀な功績をみせた記事と記者に授与される。
「今月の記者賞」は30年間で計1万1840本の候補作が推薦され、そのうち2109本が受賞したと記者協会は明らかにした。1カ月平均で推薦作32.9本のうち5.9本が受賞した。推薦作は1991年の88本から継続して増加傾向となり、2018年には696本で最多を記録した。記者協会は「報道機関の数が急増し、記者協会会員の社も多くなったことで、報道機関間の取材・報道および受賞競争が激しくなった影響とみられる」と分析した。
30年間で受賞作を最も多く出した報道機関は、134件を記録したハンギョレだった。ハンギョレの記者たちが記者協会に加入したのは創刊11年目の1999年で、「今月の記者賞」もこの時から受賞し始めた。第2位は「韓国放送(KBS)」(122件)で、「東亜日報」(104件)、「京郷新聞」・「中央日報」(100件)、「SBS」(96件)の順だあった。地域メディアとしては「釜山日報」が76件で最も多くの受賞作を出した。「京仁日報」(63件)や「国際新聞」(38件)、「大邱文化放送」(28件)、「釜山文化放送」(24件)がその後を続いた。
最も多く受賞した記者数もハンギョレが5人で最多だった。ハンギョレのハ・オヨン記者は今月の記者賞を14回も受賞し、1位を記録した。チョン・ファンボン記者(12回)、イム・インテク記者とチェ・ヒョンジュン記者(10回)、リュ・イグン記者(9回)など上位10位まで11人(共同含む)のうち、ハンギョレ記者が5人だった。
「今月の記者賞」の審査基準は、影響力が30点、独創性が25点、時宜性が25点、深層性が20点。審査委員長のイ・ヒヨン聯合ニュース専門記者は「以前はスクープや速報を強調する雰囲気だったが、最近は探査報道や深層企画記事、メディアが明らかにしなければ埋もれかねない事件に関する報道が主に浮上している。特にビッグデータを活用した意味ある作業を行う報道機関が増えているのもここ数年で変わった傾向」と述べた。