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第2四半期の成長率-3.3%…輸出-16.6%、予想上回る墜落

登録:2020-07-23 23:52 修正:2020-07-24 12:20
実質国内総生産(GDP)増減率の推移//ハンギョレ新聞社

 韓国経済の第2四半期の成長率が通貨危機以来最悪の-3.3%を記録した。対外依存度の高い韓国経済が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の直撃を受けたものと分析される。

 韓国銀行は23日、第2四半期の実質国内総生産(GDP)が前期に比べて3.3%減少したと発表した。これは1998年第1四半期(-6.8%)以来22年3カ月ぶりの最悪の記録だ。昨年同期と比べても2.9%マイナス成長し、1998年第4四半期(-3.8%)以来最も悪かった。

 第2四半期の成長率が今年5月の予想値(-2%台前半)より低くなった背景には、COVID-19による輸出の打撃と製造業の不振がある。米国や欧州などの移動制限措置で輸出が16.6%急減した。これは1963年第4四半期(-24%)以後、減少幅が最も大きい。純輸出(輸出-輸入)の成長寄与度は-4.1%ポイントだった。設備投資と建設投資もそれぞれ2.9%、1.3%減少した。災害支援金の効果で民間消費が耐久財を中心に1.4%増え、成長率の追加下落を防いだ。政府消費は1.0%増えた。

 産業別では製造業が9%マイナス成長した。1963年第2四半期(-10.4%)以来57年ぶりに最も低い水準だ。対外需要不足で製造業者が稼働率を下げ、出荷量が減ったためだ。統計庁の資料によると、製造会社の工場稼働率は第2四半期に史上最低の63.6%にとどまった。製造業の第2四半期の成長寄与度は-2.3%と集計された。購買力を表す実質国内総所得(GDI)は、交易条件の改善の影響で2.0%減少に止まった。

 韓国経済は第1四半期(-1.3%)に続き、2期連続のマイナス成長となり、2003年上半期以降初めて“景気低迷”の局面を迎えた。今年上半期の成長率は前年同期に比べて-0.8%を記録した。専門家らは第2四半期を底に景気が最悪の局面から抜け出すと予想している。主要国の封鎖緩和で経済活動が再開され、下半期に世界経済が回復する可能性が高いからだ。米国と欧州の成長率も第2四半期に底を打ってから、第3四半期から持ち直す見通しだ。特に、中国の景気が第2四半期から本格的な回復の兆しを見せており、国内輸出と製造業に肯定的な影響を与えるものと期待される。ホン・ナムギ副首相兼企画財政部長官は「COVID-19が沈静化すれば、第2四半期を底に、第3四半期には(成長率が)かなり持ち直すことも可能であろう」と見通した。

 また、第3次補正予算(35兆1千億ウォン)が第3四半期に本格的に執行され、投資拡大と雇用環境の改善につながった場合、景気が緩やかに回復するものと予想される。モルガンスタンレーは「韓国の輸出がすでに5月初め底から持ち直しており、第3次補正予算と調整余力のある通貨政策が漸進的な景気回復に役立つだろう」と見通した。ただ、COVID-19が米国を中心に再拡散しているうえ、米中の対立が激化する兆しが見えており、輸出の本格的な回復は難しいものと見られる。国内外の主要機関は、韓国経済が下半期にプラス成長に転じても上半期の不振を挽回するのは困難で、年間基準でマイナス成長は避けられないと見ている。パク・ヤンス韓銀経済統計局長は「第3、第4四半期の成長率が平均1.8%程度に止まる場合、年間成長率は-1%台に落ち込む」と推算した。

ハン・グァンドク先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/954974.html韓国語原文入力:2020-07-23 21:42
訳H.J

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