流通業界が「LANケーブル旅行族」(インターネットでの間接旅行を楽しむ人たち)とキャンプ族を狙ったマーケティングを強化している。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)で海外旅行の道が閉ざされたことで現れた変化だ。
コンビニエンスストアのCUは、機内食をコンセプトとする弁当3種を30日に発売すると発表した。豚肉、鶏肉、牛肉の3種類が発売され、実際に飛行機で乗務員に機内食を注文する雰囲気を出すため、商品名を「ポークプリーズ」(4300ウォン、約384円)、「チキンプリーズ」(4300ウォン)、「ビーフプリーズ」(4000ウォン、約357円)とした。機内食が銀の箔の容器の中に様々なものが盛られて出てくることから、この弁当もアルミ容器を使ったというのが同社の説明だ。
同社は「夏休みを自宅で過ごすステイホーム族とLANケーブル旅行族を狙って、家で楽しむ機内食を用意した。航空会社が、宗教や個人的な信念などにより特定の食べ物を食べないお客様のために多様な機内食を用意しているように、本商品も3種類を用意した」と説明した。
キャンプ族を狙った「精肉割引券」も発売される。イーマート・トレーダーズは29日、来月1日から26日まで精肉商品割引券を販売すると発表した。オーストラリア産牛ロース、味付け牛プルコギ、国産冷蔵サムギョプサルなどの8種類のパック肉を購入すると1万ウォン(約893円)割引されるクーポンで、割引券を購入すると7月13日~8月9日の4週間で毎週1枚を使用できるという。割引券の定価は3万ウォン(約2680円、サムスンカードでの決済時1万9800ウォン、約1770円)。
トレーダーズは、精肉を大量購入するキャンプ族を狙って割引券を発売したと説明した。トレーダーズの4月~6月25日の精肉の売上は前年同期に比べ28.5%増加したという。トレーダーズは「COVID-19で国内旅行族が増え、野外キャンプ文化が定着したことで、精肉を大量購入するお客様が増えたため」と分析した。