グーグルが放送通信委員会のユーチューブ・プレミアムサービスに関連する是正命令を履行することにした。これにより8月末から月間購読型のユーチューブ・プレミアムサービスも他の韓国内の関連サービス同様に解約申請が直ちに処理され、残りの期間に応じて料金が払い戻される。グーグルは、ユーチューブ・プレミアムサービスを30カ国あまりで実施しているが、利用期間に比例した料金算定システムを採択したのは韓国が初めてだ。
放送通信委員会は25日、グーグルが電気通信事業法に違反して命じられた是正措置に対する履行計画を提出したと明らかにした。放送通信委員会は1月、ユーチューブ・プレミアムサービスの利用者から受けた解約申請を来月の決済日に処理することは「利用契約の解約を制限する行為」に該当し、1カ月間の無料体験後に自動的に有料に転換される過程をきちんと知らせなかったと判断し、8億6700万ウォン(約7700万円)の課徴金を賦課し、業務処理手続きを改善せよとの是正命令を下した。
当時、韓国国内の関連業界と放送通信委員会の周辺では、グーグルが是正命令に従わずに行政訴訟を起こすのではという見方が多かった。だが、グーグルは日刊紙への広告とユーチューブ・サイトなどに是正命令を受けた事実を公表し、課徴金も納付した。業界では「利用者権益の保護原則に関わる内容で行政訴訟をしても勝訴の可能性が高くないと見たようだ。法的対応に出た場合、グーグルに対する国内世論が悪化する可能性も考慮したと見られる」と見られている。
この日グーグルが提出した是正命令履行計画には、ユーチューブ・プレミアムの月間購読者が解約を申請すれば、直ちに解約処理をして、残る購読期間に応じて料金を払い戻すとともに、サービス加入画面に無料体験終了日(決済開始日)を明記すると同時に有料転換の3日前に電子メールで知らせるなど、放送通信委員会の注文がそのまま記された。グーグルは8月25日までに業務処理手続きをこのように改善することにした。
ハン・サンヒョク放送通信委員長は「利用者保護原則を韓国国内の事業者と同一にグローバル事業者に適用させたという点と、購読型サービスでも利用者の中途解約権を保障しなければならない点を確認した点で意味が大きい。今後もグローバル事業者の禁止行為違反がある場合、国内事業者とまったく同等に厳正対処する」と明らかにした。