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「仁川の講師」関連の感染者55人に…ソウルでは美術講師と幼稚園児が感染

登録:2020-05-26 02:00 修正:2020-05-26 13:10
25日、ソウル城東区の東湖小学校で子どもたちの登校を準備する教職員。教室の掲示板にコロナ予防心得を貼り付けている//ハンギョレ新聞社

 梨泰院(イテウォン)のクラブに連なる6次感染と推定される事例が25日だけで3人確認されるなど、市中感染が急速に広がっている。ソウル江西区(カンソグ)では美術教室の講師に授業を受けた幼稚園児が陽性判定を受け、近くの小学校と幼稚園の緊急保育が中止された。

仁川の塾講師発の新型コロナ拡散の例//ハンギョレ新聞社

 中央防疫対策本部(防対本)の25日正午現在の集計によると、梨泰院のクラブ関連の累計感染者は237人。クラブ訪問者が96人で、家族、知人、同僚などの接触者が141人だ。この日、防対本が確認した5次感染例7人と6次感染例1人のほかにも市中感染が起こっている。ソウル城東(ソンドン)区役所は「前日に陽性判定を受けた5次感染者(60代女性)と接触して6次感染したと推定される事例がさらに3人確認された」と明らかにした。4人は今月17日、そろってソウル城東区の食堂「イルオリ」を訪れていた。5~6次感染はほとんどがこの食堂と京畿道富川市(プチョンシ)のバイキングレストラン「ラオンパーティー」を中心に感染したとみられる。これら全員が、職業や動線を偽っていた仁川の塾講師から始まった市中感染だ。25日までの仁川の塾講師発の感染者は55人。

 防対本のチョン・ウンギョン本部長は「その塾講師が身分を明かしたのが少し遅かった部分もあるが、感染者が見つかる以前にすでに塾やカラオケなどで暴露があった。17日ほどで既に6次感染まで起きているということは、ウイルスが非常に速い速度で伝播していることを意味し、無症状の人も介在する伝播のため疫学調査にも困難がある」と述べた。

 ソウル江西区(カンソグ)では、前日に陽性判定を受けた美術教室の講師から感染したと見られる幼稚園児の感染が確認されており、周辺地域は非常事態となっている。ソウル市教育庁は25日、江西区(カンソグ)のヨンレムブラント美術教室の陽性判定を受けた講師にかかわった幼稚園児1人が陽性判定を受けたと発表した。防疫当局は「教室の受講生や講師など113人のうち約80人を検査した結果、残りの79人は陰性と確認された」と説明した。

 教育庁と防疫当局は、この講師から授業を受けた児童35人と講師3人の38人を濃厚接触者と分類し、当該児童たちが通っている周辺の5つの小学校と10の幼稚園を対象に、同日から緊急保育を全て中止した。また、同教室と同じ建物内にある5つの塾と8つの教習所も休業とし、防疫作業を行う予定だ。今月27日に登校授業(小学1~2年生、幼稚園児など)を行うかどうかについては、接触者の検査結果が出てから決めることにした。

 一方、防疫当局は、米国や欧州などを中心に広がっているいわゆる「小児奇病(小児・青少年多臓器炎症性症候群)に関し、25日から監視および調査体系を整えて運用を開始することにした。この日公開された小児奇病の定義によると、満19歳以下の小児・青少年で38度以上の発熱が24時間以上続き、2つ以上の器官や臓器が侵された入院を必要とする重症状態、などの条件を満たさなければならない。

クォン・ジダム、イ・ユジン、イ・ジョンハ、ソ・ヘミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/946455.html韓国語原文入力:2020-05-25 22:12
訳D.K

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