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学級コミュニティサービス止まり、学校ホームページも不通…カカオトークで課題提出

登録:2020-04-17 08:52 修正:2020-04-17 11:30
新型コロナ拡散防止のための第2段階オンライン始業日の今月16日午前、ソウル麻浦区のヨムリ小学校6年5組のチュ・ヘリ先生が、生徒たちとオンライン授業をしている。この日、小4~6年生、中1~2年生、高1~2年生がオンラインで始業した=ペク・ソア記者//ハンギョレ新聞社

 「さっきチャットで『wwww』(笑のマーク)を書いた人は誰?こんなことしちゃだめですよ。オンラインだけど今は正規の授業中です」

 小学校1~3年生を除く全国すべての生徒がオンラインで始業した16日、ソウル龍山区(ヨンサング)にある龍山小学校5年生の創意クラスの担任ソン・ミギョン先生は、テレビ会議プログラムの「ZOOM」で22人の生徒たちと初めて会った。1時間目の創意的体験活動の時間、ソン先生は生徒たちに服をきちんと着ること、授業中にゲームをしないことなどの「授業マナー」を教えた。しかし、画面越しの生徒らは不要なチャットをしたりあくびをするなど、たびたび乱れた態度を見せた。

 当初、小学校では教科の進度が重要な中学・高校と違い、生徒が教育課程を直接体験して発表するリアルタイムの双方向授業が相対的に多く活用されるという見通しが優勢だった。同校も毎日最低1時間ずつ、リアルタイムで双方向授業を行う計画だ。しかし、授業を聞く生徒たちの態度は散漫だった。クイズを出して手を上げて発表させるなど、積極的な参加を誘導する時だけ集中度が高くなった。

 このため「保護者の始業」という言葉が出るほど、生徒のそばについて手伝う保護者の役割が目立った。創意クラスでは授業開始直前にあくびをした生徒に代わって隣にいた母親が「先生、すみません」と教師に謝ることもあった。共働きの親がどちらも仕事に出た他の生徒は祖母が授業を手伝ったが、コンピューターから教師の声が出ないことを解決できなかった。結局、この教師は授業が終わった後に祖母に別途電話をかけ、音を出す方法を教えた。ソウル地域のある小学校6年生の保護者は「デジタル活用が可能な保護者1人が完全についていなければ遠隔授業ができないようだ」と話した。

 この日の「第2段階オンライン始業」により、当分の間は全国の小・中・高校生398万人が遠隔授業を受けることになる。中3・高3の85万人余りを対象にした第1段階と比べると、対象となる生徒の規模が4倍も多い。同時アクセス者数を見ると、この日午前の基準でオンラインクラスが67万5000人、e学習場(17市・道の教育庁と教育部が統合運営するオンライン学習支援サービス)が66万4000人だった。教育当局と関係機関は「全てのオンライン始業の対象が大きな問題なくサービスを利用した。需要者の立場としては映像コンテンツが途切れてはならないだろうが、サービス提供者の立場としてはシステムが完全に不通にならないことだけでも幸いで成功」だと評価した。彼らは遠隔授業の需要が最も集中する20日が、プラットフォーム安定化の最大のヤマになると見ている。

 しかし、教育現場では不便を訴える声が多く、政府との目線の大きな違いを見せた。サーバーが止まるなどの「大型事故」はなかったが、小学校で主に使うe学習場ではログインができず、中・高校で主に使うオンラインクラスでは教師が直接作った学習映像が再生されないという問題が発生した。

 韓国教育学術情報院が運営する学級コミュニティサービス「ウィドゥラン」は、午前9時頃からホームページが開かない現象が続き、緊急システム点検のためサービスを中断した。ある学校では、ウィドゥランを通じて出席を確認し課題を受けようとしたが、このサービスが中断され、学校のホームページへとプラットフォームを移した。しかし、これすらきちんと作動せず、出席確認は携帯メールで行い、課題は(SNSの)カカオトークで提出を受けた。

 民間サービスの「クラスティング」もこの日午前、アクセスがスムーズでなく、学校ごとにホームページが滞る事態も発生した。遠隔授業関連サービスが全般的にスムーズに行われずにいると、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などには「接続できないのに出席確認はどうすればいいのか」「学習映像を視聴した記録が消えた」といった声が絶えなかった。

 遠隔授業に対する失望と懸念も出た。ソウル江東区(カンドング)のある小6の生徒は「学校の授業だし、先生も学校と同じ時間帯に授業を聞きながら学習習慣を身につけるようにと言うけれど、遅く起きて一度にまとめて聞く友達もいる。講義を聞いたかどうかだけを確認するので、(講義を)つけておいて他のことをしても先生はわからないから、夏休みなどの時にインターネット講義を聴いているみたいだ」と話した。在宅勤務で娘の遠隔授業を見守ったHさん(44)は「教育放送の講義を聞くだけでいいのだが、1時限当たりの講義が10~20分しかなく、4時限の授業が1時間で終わった。先生とのコミュニケーションもなく自習させるのも残念だった」と指摘した。また別の保護者は「遠隔授業のためにインターネットのアクセス制限などの措置を解除したが、有害動画に露出されないか心配だ」と語った。

イ・ユジン、チェ・ウォンヒョン記者 ysongmh@donga.com

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/937436.html韓国語原文入力:2020-04-17 02:43
訳C.M

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