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イ・ヨングァン理事長「釜山国際映画祭、大々的改編で再跳躍」

登録:2019-09-05 08:32 修正:2019-09-05 11:13
4日ソウル太平路のプレスセンターで開かれた釜山国際映画祭記者会見でイ・ヨングァン理事長が発言している=釜山国際映画祭提供//ハンギョレ新聞社

 今年で24回目を迎える釜山国際映画祭が「再跳躍」を宣言し、開幕・閉幕作品などの上映作とプログラムを発表した。2014年「ダイビング・ベル セウォル号の真実」上映で火がついた外圧事件以後、困難を経てきた映画祭が去年「正常化」を掲げて、今年は大々的な改編を経て再跳躍の足場にするということだ。

 イ・ヨングァン映画祭理事長は4日、ソウル太平路(テピョンノ)のプレスセンターで開かれた記者会見で、「今年初めから大々的な組織・挨拶・プログラムの改編を行ってきた。来年25周年を迎える釜山映画祭がグローバル映画祭として再跳躍できるよう全力を尽くす」と覚悟を明らかにした。

 10月3~12日に釜山シネマセンターなどで開かれる今回の映画祭では、85カ国の映画303作品を上映する。世界で初めて上映するワールドプレミアは、長編97作品、短編23作品の計120作品だ。チョン・ヤンジュン映画祭執行委員長は「ワールドプレミア長編97作品は、去年までなら決して夢にも見ることができなかった数字だ。釜山映画祭のグローバルネットワークとアジア唯一のメジャー映画祭に対する世界の人々の期待が反映された結果だと思う」と自評した。

 開幕作は、カザフスタン出身のエルラン・ヌルムハンベトフ監督の『馬泥棒たち、時間の道(日本語題名:オルジャスの白い馬)』、閉幕作はイム・デヒョン監督の『ユニへ(日本語題名:満月)』だ。両作品とも以前に釜山映画祭でニューカレント賞を受賞した監督の新作で、ニューカレント出身の監督作品が開幕・閉幕作として同時選定されたのは初めてだ。これまで釜山映画祭が新人監督を発掘してきた成果だと言える。『ユニへ』はキム・ヒエが主演を引き受けた感性あふれるメロドラマで、11月に公開予定だ。

4日ソウル太平路のプレスセンターで釜山国際映画祭記者会見が開かれている。左からアジアンフィルムマーケット共同運営委員長のチャ・スンジェ氏、イ・ヨングァン理事長、チョン・ヤンジュン執行委員長=釜山国際映画祭提供//ハンギョレ新聞社

 ガラ・プレゼンテーションには巨匠の新作が招待された。現在開かれているヴェネチア国際映画祭の開幕作でもあった是枝裕和の新作『ファビエンヌに関する真実 (日本語題名:真実)』、ウェイン・ワン監督の新作『カミング・ホーム・アゲイン』などが上映される。Netflix製作映画『ザ キング:ヘンリー5世』も注目を集める。ハリウッドの人気監督デヴィッド・ミショッドの新作であり、 『君の名前で僕を呼んで』でスターに浮上したティモシー・シャラメが出演する。Netflix映画は計4作品が招待された。これについてチョン・ヤンジュン執行委員長は「映画がよければ、プラットホームを選り好みしないというのが原則」と語った。

 アジアンフィルムマーケットは、映画を超えてドラマ、出版、ウェブコミックなどまで含む映像コンテンツマーケットに外縁を拡張する方針だ。このため、チャ・スンジェ、オ・ドンジン共同運営委員長が新たに任命された。チャ・スンジェ運営委員長は「今年はアジアコンテンツアワードを初めて開く。アジアで最も影響力のある映像コンテンツマーケットを目指す」と抱負を明らかにした。

 今年、韓国映画100年を迎えてハンギョレとCJ映画財団が選定した韓国映画100本のうち、「下女」「殺人の思い出」など10本を選んで特別上映するプログラムと、南浦洞(ナムポドン)など旧都心で市民が主導するプログラムが中心のCommunity BIFFイベントも用意する。チョ・ウォニCommunity BIFF共同運営委員長は「俳優のキム・ジミとの対話など、観客が楽しく参加できるプログラムが多い」と話した。

ソ・ジョンミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/908469.html韓国語原文入力:2019-09-04 21:15
訳M.S

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