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チェ・ソンヒ、「間が抜けて見える」ボルトンに反撃…米「交渉チームには変化ない」

登録:2019-04-21 21:22 修正:2019-04-22 07:40
ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が、連日のように米国の対北朝鮮ラインを直接的に攻撃し、米国はそれに反論した。2月末のベトナム・ハノイにおける2回目の首脳会談が合意できずに終わった後、朝米が場外で鋭い神経戦を行っている。

 北朝鮮外務省のチェ・ソンヒ第1副相は20日、ホワイトハウスのジョン・ボルトン国家安保補佐官を激しく非難した。ボルトン補佐官が17日(現地時間)、ブルームバーグ通信とのインタビューで「3回目の朝米首脳会談に先立ち、何を見ることを望むか」という質問に「北朝鮮が核兵器を放棄する戦略的決定をしたという真の兆候」と答えたことに反撃した。

 チェ副相は、朝鮮中央通信記者の問いに答える形式で「ボルトンのこの発言は、3回目の首脳会談と関連した朝米首脳の意志に対する無理解から出たものか、あるいは自分の考えをユーモアを交えて話をして外したものか、とにかく私には何の魅力もなく聞こえ、間が抜けて見える」と話した。チェ副相は「ボルトンのこの返事からは、米国人の発言で一般的に感じられる米国式才覚も論理性も見出しがたい」と指摘した。さらに「警告しておくが、今後もそのような形で事理分別なく話すならば、あなたにとって良いことがないだろう」と、特有の厳しいメッセージを飛ばした。

 チェ副相は「実際、私たちはボルトン補佐官が一度くらいは理性的な発言をするだろうと期待してはいないが、それでもホワイトハウスの国家安保補佐官ならば、3回目の首脳会談と関連して両国首脳間にどんな趣旨の対話が交わされているかくらいは把握した上で話をすべきではないか」と話した。ドナルド・トランプ米大統領と金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長が、揃って3回目の朝米首脳会談に対する用意を公開的に明らかにした状態なので、チェ副相が話した“対話”とは、公開されていない親書交換などを示唆したものかもしれないという解説が出ている。

 これに先立って18日には、北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国局長が、朝鮮中央通信の記者との問答形式を借りる形式で「うまくいきそうなことでもポンペオが割り込んだだけで問題がこんがらかり、結果がだめになったりする」として、マイク・ポンペオ米国務長官を交渉窓口から交替するように主張した。

 これに対してポンペオ長官は「何も変わっていない」と一蹴した。彼は19日、国務省庁舎で米日外交・国防長官会議を終えた後、記者たちが「北朝鮮の要求どおり、交渉から外れるのか」と尋ねると、このように答えた。彼は「私たちは交渉努力を続けており、私は依然としてそのチームの責任を負っている」とし、「トランプ大統領が明確に全般的努力の責任を負っているが、それは私のチームだろう」と話した。ポンペオ長官は「金委員長が昨年6月にした非核化の約束が達成されるための米国の努力をスティーブン・ビーガン対北朝鮮特別代表が今後もリードしてゆくだろう」と話し、対北朝鮮交渉ラインに変化がないことを明確にした。

 一方、CNNは19日、韓国外交消息筋を引用して「文在寅(ムン・ジェイン)大統領が金委員長に渡すトランプ大統領のメッセージを持っている」と報道した。このメッセージには「現在の行動方針に重要なことと、朝米首脳会談に肯定的につながるものなど」が含まれているとCNNは伝えた。消息筋は「金委員長は、文大統領がトランプ行政府との会合以後にどんな話をするのか、とても気にしているだろう」とし「文大統領はスモール・ディールでもビッグ・ディールでも、良いことでも悪いことでも、何か起きるべきで、プロセスが持続可能でなければならないという点を明確にしてきた」と話した。

 これに対して韓国大統領府の高位関係者は「南北首脳会談が開催されれば(4月11日の)ワシントン首脳会談の結果をはじめ諸般の事項は共有されると見る」と話した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員、キム・ジウン、イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/890823.html韓国語原文入力:2019-04-21 13:31
訳J.S

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