米国務省のスティーブン・ビーガン北朝鮮政策特別代表と北朝鮮のキム・ヒョクチョル国務委員会対米特別代表が、2回目の朝米首脳会談前に再度会って交渉することにしたと、国務省が8日(現地時間・韓国9日午前)、明らかにした。
国務省報道官室はこの日報道資料を出し、「ビーガン特別代表は6~8日、平壌(ピョンヤン)でキム・ヒョクチョル北朝鮮国務委員会対米特別代表と会った」とし、「二人はドナルド・トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が(昨年6月12日の)シンガポール首脳会談で約束した完全な非核化、米国-北朝鮮関係の転換、恒久的な朝鮮半島平和構築を進展させる案を議論した」と発表した。
続けて「ビーガン代表とキム代表は、トランプ大統領と金委員長の2回目の首脳会談前に再び会うことで合意した」と明らかにした。今月27~28日、ベトナムで開かれる2回目の朝米首脳会談前に追加の実務交渉を行うことにしたという話だ。国務省は次回の実務交渉の日時と場所は明らかにしなかった。
米国務省がキム・ヒョクチョル元駐スペイン北朝鮮大使の公式呼称を「対米特別代表」と初めて言及した点も目につく。キム代表は先月18日、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党副委員長兼統一戦線部長とワシントンを訪問した際、自分の肩書きを対米特別代表として紹介したと外交消息筋が伝えた。
これに先立ち、ビーガン代表は3日に韓国に入国し、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長、イ・ドフン朝鮮半島平和交渉本部長などに会った後、6日に平壌を訪問し、2泊3日でキム代表と実務交渉をして8日夕方に韓国に戻った。