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5G開幕…“サムスン-アップル-華為”スマートフォン3強は変わるか

登録:2018-12-02 21:33 修正:2018-12-03 11:23
通信世代別携帯電話市場占有率=ストラテジー・アナリティクス提供//ハンギョレ新聞社

 5世代(5G)移動通信電波が1日、初めて発射され、スマートフォンのメーカーの版図が再編されるかに関心が集まっている。これに先立って3世代(3G)と4世代(4G)が導入されたことで伝統ある携帯電話強者であったノキア・モトローラ・ソニー・パンテックなどが没落し、アップル・サムスン電子・華為(ファーウェイ)らが有力走者にのぼった。サムスン電子、華為、LG電子などは来年3月以後に5Gスマートフォンを発売すると予想される。

 2日、ストラテジー・アナリティクス(SA)報告書によれば、来年から5G導入でスマートフォンメーカーの版図も影響を受けると予想された。SAは「韓国、米国、日本、中国などで5G移動通信が始まり、新しい時代が開かれている」として「5G携帯電話市場で現在のサムスン電子・アップル・華為3強の占有率が下落する可能性が大きい」と明らかにした。

 ノキアとモトローラが主な事例として提示された。SAは「2G時代に世界最高だったノキアが、3G時には既存占有率の3分の1を失い、結局4G時に消えた」として「モトローラも2Gから3Gに変わって世界市場占有率の5分の4を失った」と説明した。実際、2Gの時の2000~2006年には、ノキア・モトローラ・サムスン電子が1~3位を形成したが、3G時代の2007~2011年にはノキア・サムスン電子・モトローラに順位が変わった。一時は携帯電話占有率が40%を超えたノキアは、4G時の2013年に携帯電話事業をたたみ、サムスン電子・アップル・華為が新3強に浮上した。モトローラもスマートフォン時代に適応できずに2011年にグーグルに売却され、2014年には再び中国レノボに吸収された。

 SAは「ソニー、NECなどの日本企業も世界市場の需要把握と現地化に失敗し、3Gへの転換機会をのがした」と指摘した。ソニーは、現在スマートフォン事業の存在感が日本現地市場に留まっていて、NECは2013年にスマートフォン事業をたたんだ。LG電子も2G、3G時にフューチャーフォン市場をリードし善戦したが、4G時代にはスマートフォン事業に遅れて参入し存在感が低下した。

 その反面、アップル、サムスン、華為はスマートフォン事業を創り出したり早くから参入し、業界のトップに上がった。アップルは2007年にアイフォンを発売し、事実上スマートフォン市場を創り出し、2011年の4G導入以後にはスマートフォン市場のリーダーになった。現在アップルは、スマートフォン市場で発生する利益の80%以上を吸収し独走している。サムスン電子は2G~4Gを貫いて先頭グループを維持してきた。2007年のスマートフォン登場以後に多少揺らいだが、すぐに“ファーストフォロワー”戦略でギャラクシーブランドを成功させ、2012年から出庫量基準で世界1位を守っている。

 中国企業は4G時代に急浮上した。SAは「中国メーカーは4G舞台でファーストフォロワー戦略を通じて急速に占有率を拡大していった」として「特に華為は(2017年)アップルを抜き2位に上がることに成功した」と述べた。2G、3G時代に存在感がなかった中国企業らは、広大な内需市場と莫大な政府支援を基に2010年代中盤以後に華為・小米(シャオミ)・OPPO・vivoなどがスマートフォン市場の主導者に急速浮上した。

 SAは、現在のサムスン・アップル・華為の3強体制が中国小米によりこわれる可能性があると展望した。小米の5G端末市場占有率は、現在の市場占有率の2倍に達しうると見通した。SAのデービッド・カー研究員は「小米は中国はもちろん、インド・米国などで強いブランド認知度を確保していて、欧州でも占有率を高めている」として「5G市場で全世界のモバイル市場を混乱に陥れる潜在力を保有している」と評価した。一方、LG電子は5G市場で現在の占有率を守ることができないと予測された。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/872666.html韓国語原文入力:2018-12-02 15:29
訳J.S

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