今月12日に行われる朝米首脳会談を控え、開催地シンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相が平壌を訪問すると、AFP通信が6日付で報じた。
シンガポール外務省はバラクリシュナン外相が7日から2日間にわたりリ・ヨンホ北朝鮮外務相の公式招請を受け、平壌(ピョンヤン)に向けて出発すると発表した。バラクリシュナン外相は同期間中、リ外務相と面会し、金永南(キム・ヨンナム)北朝鮮最高人民会議常任委員長も表敬訪問する計画であることが分かった。
具体的な訪朝理由は知られていないが、歴史的な朝米首脳会談の準備に拍車がかかっている中、関連協議と実務的な調整事項を確認するためとみられる。バラクリシュナン外相は先月14日、カン・ギョンファ外交部長官と電話会談を行い、朝米首脳会談の開催と関連した協力案を協議しており、5日にはワシントンの国務省を訪問し、マイク・ポンペオ国務長官とも面会した。ポンペオ長官はバラクリシュナン外相にドナルド・トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の朝米首脳会談を誘致してくれたことに感謝の意を表した。
トランプ大統領と金委員長は12日午前9時(現地時間)、シンガポール・セントーサ島のカペラホテルで「世紀の談判」と呼ばれる首脳会談を行う。シンガポール政府は、セントーサ島と本土をつなぐ橋付近の海域と上空を10日から「特別行事区域」に指定し、厳重な警備体制を維持する計画だ。カペラホテルはすでに外部の人の出入りが統制されている。