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「虚偽告訴」「2次加害」…“写真撮影会でのわいせつ行為”に対する議論が拡散

登録:2018-05-28 09:22 修正:2018-05-28 11:48
ソウル西大門区警察庁の建物=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 有名ユーチューバーのヤン・イェウォン氏にわいせつ行為をした疑惑を受けているスタジオ運営者のK氏が、ヤン氏と自分の間で交わされたカカオトークの対話内容をマスコミに公開し、27日、議論が一波万波に広がっている。K氏は対話の内容を根拠に「合意の下で行われた撮影」と主張したが、ヤン氏は写真の流出に対する恐ろしさと経済的困難で撮影に応じただけで、わいせつ行為などは事実だと反論した。警察関係者は、該当の報道がK氏の「世論戦」に便乗する「深刻な2次的加害」と強く批判した。

 K氏がマスコミを通じて25日に公開したカカオトークメッセージには、3年前のヤン氏とイK氏がスタジオ撮影日程を議論する内容が盛り込まれている。K氏は当該記事でメッセージの内容を根拠に「ヤン・イェウォン氏が先に仕事を決めてほしいと言った。わいせつ行為をしたなら、こんな会話はなかったはず」だと主張した。記事が出た後、大統領府の国民請願の掲示板に「虚偽告訴罪特別法の制定を求める」という請願が提起されるなど、ヤン氏に対する批判世論が巻き起こった。

 これに対してヤン氏はSBSとのインタビューを通じてK氏の主張を積極的に反論した。ヤン氏はインタビューで「(室長が)すでに撮った写真を持っていると言うなど、脅迫に聞こえることを言った」とし、すでに撮影された写真などによって「自暴自棄な気持ち」で撮影に応じたとした。ヤン氏はまた、K氏などが姿勢を正してやると言って体を触るなどわいせつ行為をし、問題提起をしつづけたとも主張した。ヤン氏はK氏が自分に不利な話はメッセンジャーではなく電話にしたと話した。

 K氏のメッセージの公開で捜査が進行中の刑事事件について「真偽論争」が起こると、事件を捜査する警察も強く反発した。この事件の捜査を受け持っているイ・ドンファン・ソウル地方警察庁女性青少年課長は、自分のフェイスブックに「被疑者が世論戦を展開するために撒いたネタをそのまま報道するとは。警察に提出されていも(おらず)真偽もわからないこと」だとし、(当該報道は)深刻な2次的加害」と指摘した。一方、K氏に似たようなタイプの犯罪の前科があることもこの日明らかになった。K氏は昨年11月、ソウル龍山区梨泰院のあるスタジオで「非公開撮影会」の最中に女性モデルの身体を触った容疑で今月8日、罰金300万ウォン(約30万円)で略式起訴された。K氏はまた、2008年にも同様の容疑で検察の起訴猶予処分を受けたという。

 警察によると、現在までK氏のスタジオでのセクハラなどを受けたと主張する被害者は、ヤン容疑者を含めて6人に上る。警察関係者は「確定されていない事実関係で被害者に対する2次的加害が発生しないようお願いしたい」と話した。

イム・ジェウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/846425.html韓国語原文入力:2018-05-27 21:05
訳M.C

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