チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が17日から2日間にわたって、米サンフランシスコで韓米日安保室長協議を開き、「朝鮮半島の完全な非核化」案などについて話し合ったと大統領府が19日、明らかにした。4月末、南北首脳会談と5月の朝米首脳会談開催への合意後、3カ国の高官が集まって韓米日協力態勢を確認したのは今回が初めてだ。
キム・ウィギョム大統領府報道官は同日朝「チョン室長が17~18日(現地時間)、米サンフランシスコで、ハーバート・マクマスター米国国家安保補佐官と谷内正太郎日本国家安全保障局長に会い、韓米日安保室長協議を開き、朝鮮半島の完全な非核化と南北・朝米首脳会談について協議した」と述べた。彼は「出席者たちは過去の失敗を繰り返さないことが重要だということで意見の一致を見ており、これから数週間、緊密に協力して行くことにした」と話した。
3カ国の安保室長が集まったのは、1月中旬にサンフランシスコで行われた非公式協議以来、2カ月ぶりのことだという。これに先立ち、彼らは昨年8月初め、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-14」型の第2次試験発射(7月28日)に対応してテレビ会議を開き、同月末にも再びサンフランシスコで非公開協議を行った。3回の協議ではいずれも「韓米日を中心とした国際社会の対北朝鮮制裁と圧迫」基調が強調された。今回も、北朝鮮の非核化前には制裁・圧迫政策が有効というメッセージを確認したものと見られる。
今回の協議では主に韓米両国の間で集中的な協議が行われたことが分かった。大統領府関係者は「韓米は訪朝特使団の中日ロ協議の結果を共有しており、南北および朝米首脳会談が4~5月中に相次いで開催される状況で、両首脳会談の成功が朝鮮半島だけでなく、北東アジアの平和と安定に非常に重要であるという認識で一致した」とし、「このため、韓米両国間の緊密な協力策について踏み込んだ協議をした」と話した。非公開に進められた「サンフランシスコ協議」を大統領府が先に公開したのは異例のことで、その背景に関心が集まっている。