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河野外相「平昌五輪への安倍首相の出席は難しい」

登録:2017-12-22 02:02 修正:2017-12-22 08:05
カン・ギョンファ外交部長官と河野太郎日本外相が今月19日、東京飯倉公館で会談を行う前に握手している//ハンギョレ新聞社

 河野太郎日本外相がカン・ギョンファ外交部長官に安倍晋三首相の平昌(ピョンチャン)冬季五輪への出席は難しいと述べたと、朝日新聞が21日付で報じた。日本が安倍首相の平昌五輪に出席するかどうかを、慰安婦合意の問題と連携する動きがうかがえる。

 朝日新聞は今月19日、カン長官が「安倍首相を平昌五輪で歓迎できることを望んでいる」という文在寅(ムン・ジェイン)大統領のメッセージを伝えたことに対し、河野外相が「このままでは(参加は)難しい」と答えたと、複数の韓日関係筋を引用して報道した。消息筋らは、河野外相が韓国政府が「韓日慰安婦合意」に反する動きを見せているとして、このように述べたと伝えた。同紙は「日本政府は慰安婦問題で韓国政府の対応に不信感を募らせており、外交的“駆け引き”を仕掛けた格好だ」と指摘した。

 河野外相が言及したという「合意に反する韓国政府の動き」は27日に発表予定の「韓日日本軍慰安婦問題合意検討タスクフォース(TF)」報告書を念頭に置いたものとみられる。報告書には「2015年韓日政府の合意に被害者中心のアプローチが欠けている」という内容が盛り込まれるものと予想されている。河野外相は会談後「(カン長官に)合意の着実な実施が重要だと話した」と明らかにした。朝日新聞は「河野外相の発言は、韓国政府が慰安婦の合意を否定する方向に転じれば、日本の対韓感情が悪化し、(安倍)首相の訪韓が難しくなるとの認識を伝えたもの」という消息筋の言葉を伝えた。ただし、日本政府は2020年東京五輪の成功に向けて韓国の協力が必要であるため、安倍首相が平昌五輪に出席しないと断言しなかったものとされる。

 この報道に対して韓国外交部は「事実と異なる」と明らかにした。外交部のノ・ギュドク外交部報道官は21日の定例記者会見で「韓日外相会談の際、日本側が平昌五輪をきっかけにした安倍首相の訪韓について検討していく立場を表明したと聞いた」と答えた。しかし、文大統領の招待に対し、安倍首相と河野外相が用いた「検討」という日本側の表現は、肯定的ニュアンスのものではないというのが大方の見解だ。

東京/チョ・ギウォン特派員、キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/824509.html韓国語原文入力:2017-12-21 22:19
訳H.J

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