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「息子が日本の監獄で死にそうになっている」…靖国神社爆発物設置の受刑者の母が訴え

登録:2017-10-27 07:07 修正:2017-10-27 07:58
26日、全羅北道地方警察庁記者室でLさんが日本に服役中の息子の健康状態を話しながら泣いている。そばで“独島を守る人”のノ・ビョンマン氏が状況を説明している=パク・イムグン記者//ハンギョレ新聞社

 「これまで外交部が事を大きくせず静かにしているよう言ったので、信じてひたすら黙っていました。しかし、もはや骨ばかりになったうちの息子は日本の監獄で死にそうになっています。人を傷つけたのでもなく、被害補償もしたのに。どうかうちの息子を助けてください」

 2年前、日本の靖国神社のトイレに手製の爆発物を設置した疑いで東京の刑務所に収監中のC氏(29)の母親のLさんは、息子の早急な帰還を涙で訴えた。C氏の母親は26日、全羅北道地方警察庁で記者会見を開き、「懲役4年を受けて日本の刑務所に収監された息子の健康状態が良くなく、一日も早く韓国の刑務所に移監しなければならない」と要求した。

 母親のLさんは「息子が2015年に逮捕された時は身長181センチ、体重90キロで、健康で視力もよかったが、今月18日に刑務所で面会した時には体重が30キロ以上落ちるなどすっかり痩せこけていた。目が痛くて目薬をくれと言ったが何の効果もなく、視力も失いつつある。また、懲罰房という独房にいるなど過酷な待遇を受けている」と主張した。

 Lさんは「4月に国際移送ということを知り、韓国に移監を申請したが、まだ無回答だ。法務部は外交部に送ったと言い、外交部は法務部に問い合わせてみろと言うなど、責任を回避し合っている」と話した。特にL氏は「息子が逮捕された当時の2015年12月に外交部職員に会ったが、『事が大きくなるから静かにしていなさい』と言うのでマスコミインタビューもしなかった。ところが今は、まったく知らん振りをしている」と憤りをぶちまけた。

靖国神社のトイレに手製の爆発物を設置した疑いで服役中のC氏が母親に送った手紙=パク・イムグン記者

 これに対して外交部関係者は「周期的に担当領事を刑務所に送り、C氏の健康状態を確認しているが、現在大きな問題はないと聞いている」と明らかにした。法務部関係者は「国際収容者の移送に関する条約に基づき、4月に外交部を通じてC氏の移送を日本に要請した。移送は当事者と管轄当局などの同意がなければならないが、まだ日本からの答えはないと聞いている」と話した。

 C氏は2015年11月23日、東京の靖国神社のトイレに火薬を詰めた時限式発火装置を設置し、火をつけてトイレの天井などを毀損した疑いで拘束起訴された。彼は昨年7月、東京地方裁判所が懲役4年を宣告したことを不服として控訴したが、今年2月、東京高等裁判所でも同様の刑を言い渡された。

 この日、全羅北道南原(ナムウォン)の“独島を守る人”のノ・ビョンマン氏も共にした。ノ氏は7月17日~18日、日本の国会前などで「独島は我が領土」とし一人デモを繰り広げるなど、2012年から今まで20回余り訪日デモを行った。ノ氏は「昨年2月から外交部にC氏を激励するため面会に行こうと話していたが、外交部が阻止した。今まで何度も面会を試みたができなかった」と話した。

パク・イムグン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/816157.html 韓国語原文入力:2017-10-26 20:03
訳M.C(1557字)

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