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「THAADはだめだ」…星州ゴルフ場行きのトラック出現に住民が怒りの抵抗

登録:2017-03-30 00:11 修正:2017-03-30 07:47
29日昼、慶尚北道星州郡草田面ソソン里の会館前で、村のおばあさんたちがトラックが通ろうとする道路に座りこみをしている=キム・イルウ記者//ハンギョレ新聞社

「こいつらめ…だめだ、私たちの村にTHAAD(サード)はだめだ!」

 29日午後1時頃、慶尚北道星州郡(ソンジュグン)草田面(チョジョンミョン)ソソン里会館前の道路をおばあさんたちが立ちはだかった。4.5トントラック4台と5トントラック1台が、旧ロッテスカイヒル星州カントリークラブ(ゴルフ場)に上れず止まった。トラックには地質調査が目的と思われる装備が積まれていた。会館から2キロ上がると、THAAD(高高度防衛ミサイル)が配備される星州ゴルフ場が現れる。警察官数百人が住民たちを取り囲み、各地で住民と警察の摩擦が起きた。

 「集示法第20条第1項により、すべての参加者たちは直ちに解散してください」。警察指揮車からは続けてこのような放送が流れた。しかし、住民たちは最後までその場を守った。1時間にわたり対峙が続いた。

29日昼、慶尚北道星州郡草田面ソソン里の会館前で、村のおばあさんたちがトラックが通ろうとする道路に座りこみをしている=キム・イルウ記者//ハンギョレ新聞社

 結局、午後1時40分頃トラックはどこかへ消えた。10分後、警察も会館前の道路から全員撤退した。道路にいた星州と金泉(キムチョン)住民など200人余りは会館に戻った。住民はこの日午後2時から会館の前庭でTHAAD配備反対集会を行った。消えたトラックは会館近くの円仏堂大覚殿周辺に駐車したという。

 同日、朝8時頃にもトラックは星州ゴルフ場に行こうとしたが、住民30人余りに阻まれた。住民たちは「THAADが去れば平和が来る」と書かれた横断幕を掲げ、一緒に道路に立ち塞がった。結局トラックは朝8時40分頃、星州警察署の駐車場に戻った。

 星州ゴルフ場にTHAAD配備が決定された後、装備を積んだトラックが進入を試みたのは今回が初めてだ。国防部はこれまで星州ゴルフ場にヘリコプターで鉄条網だけを積んで運んだ。

 THAAD配備撤回星州闘争委員会、THAAD配備反対金泉市民対策委員会、円仏教星州聖地守護非常対策委員会、THAAD配備反対大邱慶尚北道対策委員会、THAAD配備反対釜山・蔚山・慶南対策委員会(仮称)、THAAD配備阻止全国行動は、この日声明を出し、「国防部はこれ以上の不法を中断し、関連装備を送り返せ。警察は国民の正当な抵抗を脅してはならない」と明らかにした。

 THAAD配備撤回星州闘争委員会のキム・チュンファン共同委員長は「戦略環境アセスメント、住民の同意など、適法な行政手続きを経ず、このようにTHAAD配備を強行する理由がわからない。キム・グァンジン(大統領府国家安保室長)と国防部はTHAAD強行配備を直ちに中断しなければならない。私たちは最後まで阻止するため、不祥事が起きる前にTHAAD配備を放棄せよ」と話した。

キム・イルウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/788470.html 韓国語原文入力:2017-03-29 21:59
訳M.C(1449字)

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