朴槿恵(パク・クネ)大統領が韓日関係について「(韓日交渉で)慰安婦問題では相当な進展があり、交渉は最終段階にある」と述べた。
朴大統領は11日、大統領府で行われた米紙ワシントン・ポストとのインタビューでこう語った後、「韓日国交正常化50周年がとても意味ある年になることを期待する」と明らかにした。長い膠着状態に陥る韓日関係が、修交50周年を迎える22日を契機に関係回復に動き出すか注目される。外交部はこれまで日本軍慰安婦被害者問題などで昨年4月から局長級協議を進めており、11日に第8回協議を終えている。
ただし朴大統領は具体的進展内容に関しては「まだ水面下の交渉が進行中なので交渉内容については公開はできない」と言及を避けた。日本は野田佳彦政権の2012年、慰安婦問題解決のための総理の謝罪と日本政府予算が含まれた補償などを盛り込んだ案を李明博(イ・ミョンバク)政権に提示したが、最終合意に至らなかった。朴大統領がこの日「水面下の交渉が進行中」と述べたことで、既存の局長級協議とは別のチャネルが稼動するのではないかとも指摘される。しかし外交部は「局長級協議を中心に多くの努力がされているが、具体的内容は非公開にしているという意味での言及と理解する」と説明した。
朴大統領は安倍晋三首相の慰安婦謝罪問題に関し、「日本の歴史学者と世界の歴史学者が、日本の指導者が韓日関係の進展のために過去の歴史を整理することを求めてきたが、(日本の指導者が)これを否定することにより韓日関係の進展を阻んできた」と指摘した上で、「現在、慰安婦被害者のうち52人(12日に2人が亡くなり50人に)のお婆さんが生存している。その方々が亡くなる前に彼女たちの傷を癒し、名誉が回復されなければならない」と既存の立場を繰り返し強調した。
朴大統領は在韓米軍の高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に関しては原則的な立場を表明した。朴大統領は「米国は朝鮮半島でのTHAAD配備を望んでいるとする報道がある」と問われ、「国家安保のための利益に符合するかを含め、様々な要素を考慮して米国と共に考えていくだろう」と答えた。中国の反対については「安保問題に関しては特定の国家の立場によってイエスやノーと答えるものではない。どうすれば国民を保護するのに役に立つかが最も重要な要素」と述べた。
韓国語原文入力:2015-06-12 22:20