5・18民主化運動当時、旧全羅南道庁に戒厳軍が進入する直前、市民の参加を訴える最後の放送をしたパク・ヨンスン氏(56、女性)が35年ぶりに無罪を宣告された。
光州(クァンジュ)地方裁判所刑事12部(裁判長ホン・ジンピョ)は5日、内乱不和遂行などの容疑で1980年10月軍事裁判で懲役1年を宣告されたパク氏の再審を開き無罪を宣告した。
裁判所は「憲政秩序を守護するための正当な行為に該当する」と明らかにした。 また「長期に亘り苦労された」と慰労した。 パク氏は「二度と5・18のような悲劇が起きてはならない」と述べた。
パク氏は1980年5月27日午前2時30分、市民軍が立てこもっていた光州市東区の旧全羅南道庁で戒厳軍の道庁進入直前に、光州市民に抗争に参加することを訴える放送を行った。パク氏は当時「戒厳軍が発砲する前に銃を撃ってはならない。私たち全員が戒厳軍と最後まで戦い市民の生命を守ろう」と涙まじりに訴えた。
この放送は道庁の屋上に設置された大型スピーカーを通じて3回以上、光州市内に鳴り響き、聞く人の胸を打った。 当時21歳で松源専門大乳児教育科2年の学生だったパク氏は、放送の3時間後に全羅南道庁に迫った鎮圧軍に逮捕され軍事裁判に付された。 パク氏は金大中(キム・デジュン)の内乱陰謀に加担した容疑で1審で無期懲役を宣告され、同年10月25日に懲役1年を最終宣告され服役し、刑の執行停止により解放された。
韓国語原文入力:2015-06-05 14:11