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「人民軍新婦と韓国軍新郎」…鉄原旧労働党舎で“平和”に向けたウェディングマーチ

登録:2015-04-06 21:51 修正:2015-04-07 07:27
韓国軍服を着たイ・ヨセフさんと人民軍服を着たチェ・ジヒョンさんの異色ウェディング写真 写真作家チョン・スンイク氏提供//ハンギョレ新聞社

 戦争の辛苦を今もそっくり保管している江原道鉄原(チョルウォン)郡 官田(クァンジョン)里の旧労働党舎で4日、イ・ヨセフさん(31)とチェ・ジヒョンさん(36)が統一を祈願する異色の結婚式を挙げた。

 労働党舎の結婚式は劇団「テボンの後えいたち」の俳優である新婦のチェさんが提案した。 チェさんは「私たちが生きる分断の地、鉄原で統一と世界平和を祈願する結婚式を挙げたかった。 こんな風に短い言葉が統一の契機になればうれしい」と話した。 労働党舎の管理を受け持っている鉄原郡庁の許可を得て、劇団が加勢して結婚式は演劇作品になった。

 二人は2012年10月、才能寄付活動をして縁を結び鉄原に定着した。 美術家であるイさんは才能寄付団体の活動家のチェさんと共に学校や軍部隊など地域のあちこちで壁画を描いた。 無彩色の鉄原を有彩色の壁画で飾った二人は昨年の3月から恋人関係に発展した。

 結婚式の披露宴にも鉄原を入れた。鉄原産のオデ米で炊いたご飯、鉄原白菜と粉唐辛子で漬けたキムチ、鉄原牛を煮込んだカルビタンなど、すべて鉄原産の食材だけで料理を準備した。

 新郎のイさんは「私は結婚とは『犠牲』だと考えるが、新婦は『愛する心』だと言う。 犠牲と愛の心が出会ってなされた結婚のように、この二つさえあれば統一も可能だと考える」と話した。

デジタルニュースチーム(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/685643.html 韓国語原文入力:2015-04-06 17:26
訳J.S(761字)

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