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韓国の小学校教師66%が教科書の漢字併記に反対

登録:2015-02-18 08:14 修正:2015-02-19 11:33
教育部//ハンギョレ新聞社

 教育部が3年後から学校の現場で適用する「2015年教育過程」を改編し、小学校教科書に漢字を併記しようとしていることに、多数の小学教師が生徒たちの学習負担を増やすだけでなく漢字先行私教育を煽るとして反対していることが明らかになった。

 17日、韓国初等国語教育学会がハンギル・リサーチに依頼した全国の小学校教師1000人を対象にしたアンケート結果によると、小学校教師の65.9%が教科書の漢字併記に反対していることが明らかになった(「してはならない」13.2%、「あえてする必要ない」 52.7%)。漢字併記を「したほうが良い」(30.6%)あるいは「しなければならない」(3.0%)と答えた教師の中にも、学習負担や私教育誘発などに対する憂慮に共感する人が多かった。子供の学習負担が増えることには94.1%が同意した。また、大多数(91.1%)が漢字先行学習や漢字級数認証試験受験など漢字学習の私教育が増えると考えた。多数の教師(84.0%)が教科書を読む速度が遅くなる悪影響を憂慮した。

 初等漢字教育は2011年から学校裁量で創意的体験活動時間に限りできるようになった。初等教科書の漢字併記についてイ・チャンドク京仁教育大教授(韓国初等国語教育学会長)は「母国語の発達を阻害するだけでなく漢字暗記が優先視され他の科目教育まで影響を及ぼす危険がある政策を、国民的合意なしに推進してはならない」と話した。ソウル・ヤンチョン小学校のコ・ソンウク校長(62)は「1970年3月に小学校教科書から漢字が消えてすでに完全に定着した状況にある。漢字併記の悪影響に対する憂慮の声は多いが、妥当な根拠もなく再導入しようとするのは納得できない」と批判した。

 教育部は昨年9月に2015年文・理科統合型教育過程改正案を発表した際に、小学校で適正な漢字数を明示し教科書に漢字を併記する方針を明らかにしており、今年9月の2015年教育過程確定を目標に初等漢字教育関連政策の研究を進めている。

イ・スボム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.02.17 21:14

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/678937.html 訳Y.B

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