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帰省ストレス1位の小言は「結婚しないの?」

登録:2015-02-17 23:57 修正:2015-02-18 08:01
母親の「結婚はまだ?」という小言は娘の帰省で「もっとも聞きたくない小言」//ハンギョレ新聞社

旧正月・秋夕の後が結婚情報会社の繁盛期
 専門家「最近は結婚も就職のように厳しい
 親の世代が若者たちの状況を理解してあげなければ

 「ところで、彼氏はいつ家に連れて来るの?」

 大学でデザインを専攻しフリーで働くキム氏(29)は、数年前から旧正月を恐れ始めた。両親や親戚に会うと必ず訊かれる、分かり切った質問と小言を考えただけでも憂鬱になる。 「女はあまり年取ってしまったらだめ。綺麗なうちにお嫁に行かないと」と言われ、人知れず怒りを鎮めたことも何回かある。キム氏の母親は、昨年娘の誕生日に”結婚情報会社に登録”というプレゼントを送ろうとしたそうだ。

 1年に2回、旧正月と秋夕(中秋節)になると必ず訪れる”結婚ストレス”は、今に始まったことではない。結婚を促す両親や親戚のしつこい小言は帰省ストレスを大きくする。祝日に未婚男女が聞きたくない代表的な小言も「結婚しないのか」という催促だ。オンライン就職ポータルサイト「サラム人」が旧正月を控え会社員965人を対象に行ったアンケート調査の結果によると、回答者の32.6%が「結婚・恋愛関連の質問」を「最も聞きたくない小言」に挙げた。 「これから何をして食べていくの」、「子供はいつ産むのかね」のような小言が順位でこれを下回るほどだ。

 旧正月や秋夕の連休明けに、結婚情報会社を訪れる人が増えるのもそのためだ。季節上、「恋愛したい気持ち」になる5月と12月とともに、旧正月連休明けの3月と秋夕に近い9月は、結婚情報業界では「繁盛期」に挙げられている。昨年結婚情報会社デュオに加入した人の割合も旧正月連休直後の3月が9.8%と最も高かった。

 2013年にも3月が8.7%、10月が9.9%で、いつもの月より加入者が多かった。結婚情報会社のアンケート調査でも、未婚男女10人のうち5人は「来年には結婚をしなくちゃ」という小言のせいで「旧正月や秋夕が恐ろしくて負担になる」と答えた。

 恋愛、結婚、出産をすべて諦めた「三諦世代」を親の世代が理解してあげなければという意見もある。キム・ミヨンソウル家庭問題相談所所長は17日、「親戚は何気なく投げかける言葉だが、聞く人にとっては『ダメな奴』に聞こえる。親の立場からすると、子供を結婚させてこそ親としてのやりがいと感じるかもしれないが、最近の若者たちにとって結婚は就職と同じくらい非常に厳しい挑戦」だと指摘した。社会・経済的環境が結婚さえも挑戦の対象にさせているというのだ。

チェ・ウリ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2015.02.17 18:20

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/678880.html  訳H.J

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