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「ふざけるな青瓦台の小僧ども!」流出文書の黒幕にされたセヌリ党代表が激怒

登録:2015-01-15 10:09 修正:2015-01-15 19:28
セヌリ党キム・ムソン代表が14日午前、国会議員会館で開かれた新年記者会見で発言をする前に唇をかんでいる。キム・ギョンホ先任記者 //ハンギョレ新聞社

 セヌリ党のキム・ムソン代表が、“秘線”(隠密の)実力者による国政介入疑惑を指摘した(大統領府)文書の背景にキム代表がいると大統領府秘書官が疑っているという話を伝え聞き、激怒していたことが伝えられた。12日の国会本会議場で手帳を取り出し、そのメモを見ていたのもこのためだと思われる。

手帳メモ問題の流れ。 //ハンギョレ新聞社

 14日、セヌリ党関係者の話を総合すると、キム代表は6日に同党のキム・サンミン議員に招待された結婚式後の席で、イ・ジュンソク元セヌリ党非常対策委員からウム・ジョンファン大統領府広報企画秘書官室先任行政官がキム代表とユ・スンミン議員を文書流出事件の背後として目星をつけたという話を初めて伝え聞き、烈火の如く怒ったという。 セヌリ党の元・現職議員12人が同席していた。

 ある参席者はキム代表がその話を聞くやいなや「ふざけてるのかあいつら。チョ・ウンチョン(起訴)という人間もニュースで初めて知ったのに、なにごとだ」、「大統領府の小僧ども、ただではすませない」と激怒したという。また他の参席者は「ユ・スンミン議員は呆れた話だと特別な反応を示さなかったが、キム代表はイ元委員長に『事実なのか』と繰り返し確認していた」とし、「怒りを抑えきれない感じで、すごく悔しそうな様子だった」と話した。

 キム代表は国会本会議場で自分の手帳のメモの写真が撮られる12日にも「大統領府の小僧ども」という表現を使い怒りを抑えられなかったという。キム代表はこの日の本会議に先立ちチョン・ウイファ国会議長とムン・ヒサン新政治民主連合非常対策委員長と共に非公開で昼食をとった。この席でキム代表は「十常侍」など具体的な表現は使わなかったが、「大統領府で(参謀が)大統領に稚拙に仕えている。大統領府の小僧」と話し激昂していたことが分かった。キム代表が11日に雑煮の配給奉仕をするため大邱(テグ)を訪ねた席で「下にいる者たちが大統領に稚拙に仕え、近頃の大統領は頭が痛くてやってられないだろう」と大統領府参謀陣を正面から批判したのも、今回の事態の延長線上にあるものと考えられる。

 キム代表がイ・ジュンソク元非常対策委員から聞いた話を書き込んだメモを本会議場で取り出して見ていたのも、怒りを抑えきれないでいることと関係しそうだ。政界の一部ではキム代表が本会議場の後方に布陣したカメラマンによく見えるようにわざと手帳を開いていたのではないかとも解釈されている。

セヌリ党キム・ムソン代表が12日午後、国会本会議場で手にする手帳に「文書問題の背後はK、Y。私が必ず明らかにする。見ていろすぐ発表があるだろう」と記されている。写真ニュスウェイ提供。 //ハンギョレ新聞社

 キム代表はこの日の新年記者会見でこうした疑いに対し「意図的に写真を撮られるためにそうした(手帳を広げてみせたこと)のではない」と話した。セヌリ党のある親朴槿恵系の再選議員も「他の人を疑うならともかく、キム代表はそんな姑息な人ではなく、緻密に頭を働かせる人でもない」と話した。

キム・ギョンウク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.15 08:55

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/673682.html?_fr=mt1 訳Y.B

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