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韓国政府「南北首脳会談に先立ち閣僚級会談を」

登録:2015-01-07 21:46 修正:2015-01-08 06:37
朴槿恵大統領が6日午前、大統領府為民館で新年初の国務会議を開いている。青瓦台記者団 //ハンギョレ新聞社

政府「南北首脳会談に先立ち閣僚級会談を」
大統領府「小さなことから積み重ねるべき」

 大統領直属の統一準備委員会(統準委)の高位関係者は7日、南北首脳会談を議論するためには「少なくとも閣僚級会談などがあり、(南北が)意見を事前に打診する必要があるのではないか」と述べた。この発言は政府が南北首脳会談の開催手順と関連し、段階的なアプローチを取る方針を決めたことを示唆したものとみられる。チュ・チョルギ大統領府外交安保首席も前日に南北対話に向けてのアプローチと関連し、「一度に大きく前進するのもいいけど、失敗する恐れがあり苦難も予想されるだけに、(政府は)小さなことから積み上げて強固なものにしていく構想」を持っていることを明らかにした。

 統準委の高位関係者はこの日の記者懇談会で「今は南北首脳会談にふれるのはあまり望ましくない」とし、「(南北間の)対話が開始されなければならないというのはもちろんのこと、対話以降もかなりの期間、互いの意志を確かめてから首脳会談が実現できると思う」と述べた。南北当局間協議の再開、閣僚級会談など高位級会談につながる状況になってから、やっと本格的に南北首脳会談を推進することができるという意味と解釈される。

 首脳会談の早期開催後、その成果をもとに南北関係全般の大幅改善に乗り出す、いわゆる「トップダウン」方式には懐疑的な反応を見せた。彼は「最初から『トップダウン』は、望ましくない。長い間対話がなく、北朝鮮も新指導部が入ってきた。互いの意中をもっと知る必要がある」と述べた。首脳会談の議論のための「水面下の接触」の必要性については「首脳会談を開催するためには、公式的な接触だと話しにくい部分が多い間接対話も互いの意向を打診する方法」だと肯定的な見方を示した。

 彼は、北朝鮮側の対話への意志について「北朝鮮が新年辞で最高位級会談を言及したことを肯定的に評価する」とし、「金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記は南北関係を開いていこうという考えを持っていると思う」と話した。彼は「先月29日に通準位名義で会話を提案した理由の一つは、旧正月(2月19日)を契機に離散家族の再会を実現させなければならないということだった」とし、「北朝鮮の対応が遅れると、離散家族に対する北朝鮮の誠意がないとみなされるため、なるベく早く北朝鮮が応じることを望む」と述べた。

ソン・ウォンジェ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/01/07 20:18

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/672617.html 訳H.J

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