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また対馬で仏像窃盗…僧侶ら韓国人4人逮捕

登録:2014-11-25 23:03 修正:2014-11-26 06:27
韓国人4人が24日午前、日本長崎県対馬市の寺刹である梅林寺から盗もうとした高さ約11センチの誕生仏。 銅で作られたこの仏像は新羅時代9世紀に製作されたと伝えられている。 日本対馬市教育委員会提供 連合ニュース

 「やっぱり、またこんな事件が起きましたね。 韓国政府の責任です」。25日、『ハンギョレ』の電話取材に応じた対馬の寺刹 西山寺の前住職 田中節孝の声には不快感がこもっていた。彼が住職だった西山寺は、2012年10月に韓国人窃盗犯が高麗時代の観世音菩薩座像(長崎県指定文化財8号)を盗み出した観音寺の本寺だ。彼は仏像が盗難に遭った後、韓国政府などを相手に「盗み出した仏像を返してほしい」と訴えてきたが2年が過ぎた今も仏像は返されていない。

 そんな渦中にある対馬で24日、韓国人が再び仏像を盗み出す事件が発生した。対馬南部警察署がこの日、対馬のある寺から仏像と経典を盗んだ疑いでキム氏(70歳・僧侶)など4人を逮捕したと『東京新聞』が報じた。 4人は24日午前10時から午後1時50分の間に、対馬市美津島町のある寺から高さ約11センチの誕生仏と数巻の経典を盗んだ容疑を受けている。 新聞は寺刹から盗難申告を受けた警察が対馬最大の港である厳原港でキム氏一味を逮捕したが、2人は容疑を否認していると伝えた。

 キム氏一味が盗んだ仏像は対馬の梅林寺に保管中の釈迦誕生仏(対馬市指定文化財51号)だ。1978年九州大学美学美術史研究室が出した『対馬の美術』によれば、「この仏像は9世紀統一新羅時代の仏像と考えられ、同様な誕生仏が(対馬の)他の寺にも伝えられている」という一節がある。 仏像は釈迦が生まれた直後に七歩歩いて「天上天下唯我独尊」を叫ぶ姿を表現した誕生仏の特徴をよく備えている。

 今回の事件は冷え込んでいる韓日関係に少なからぬ負担をもたらす見込みだ。韓国政府が2012年に盗難仏像の返還を先延ししている間に、二回目の盗難事件が起きたためだ。韓国政府は「朝鮮半島で製作された仏像がどのようにして日本に渡ったか、経緯を調査しなければならない」という立場だが、盗難文化財の返還に関する1970年ユネスコ協約によれば、この仏像は元の所有者に返還されなければならない。 日本政府は公開の席上で仏像の返還を何度も要求するなど、この問題はすでに両国間の外交懸案に飛び火した状態だ。

 日本では韓国政府の中途はんぱな対処が二回目の窃盗事件を呼び起こしたという非難が出ている。堀江政武 対馬市議会議長は「盗難事故が発生した後も、ともかく韓国との交流は重要と主張してきたが、今回の事件でちょっと難しくなった」と語り、田中前住職も「今回の事件で日本の嫌韓情緒がさらに高まるのではと憂慮している」と話した。 国外搬出文化財の還収運動をしてきたへムン僧侶(文化財取り戻し代表)は「文化財返還という理由で窃盗が容認されてはならない」と指摘した。

東京/キル・ユンヒョン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/666051.html 韓国語原文入力:2014/11/25 18:37
訳J.S(1437字)

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