韓国国防部が全軍に軍規確立態勢を強く求めているなか、再び佐官級将校の部下女性軍人に対する性的暴行事例が明らかになり波紋が生じている。
陸軍は22日、京畿道所在の首都軍団配下のある師団に所属するK中佐が、部下の女性軍人と共に今年9月中旬に酒を飲み、近隣のモーテルに連れて行き乱暴した疑いで拘束されたと明らかにした。 軍は前日K中佐を緊急逮捕して調査を行った後、この日午後に拘束令状を申請し、軍事裁判所から令状が発給された。 陸軍関係者は「K中佐は(事件)以後にも事務室や乗用車内などで何度も部下の女性軍人にセクハラ行為をした疑いも受けている」と話した。
被害にあった女性軍人はボーイフレンドに事実を打ち明け、それを伝え聞いた知人が憲兵隊に情報提供して調査が行われたと言う。K中佐は疑惑を否認している。
この事件に先立ち、17師団長が自身の執務室で部下の女性軍人に5回にわたり強制的にセクハラした疑いで今月9日に緊急逮捕されて拘束されるなど、最近軍隊内でのセクハラによる軍規違反事件が相次いでいる。 ハン・ミング国防部長官は今月10日に開かれた緊急主要指揮官テレビ会議で「最近の軍規律弛緩事件は軍の名誉を傷つけ国民の信頼を裏切る行為であり、徹底した反省が必要だ」と強く叱責し全部隊に特別診断を指示した。