朴槿恵(パク・クネ)大統領が1日、新しい大統領府国家安保室長にキム・クァンジン(64)現国防部長官を任命して、後任の国防部長官候補者にはハン・ミンク(63)前合同参謀議長を指名した。 朴大統領が統一・外交・安保分野のコントロールタワーの役割をする安保室長に、再び軍出身人士を抜てきしたことから、今後も政府の対北朝鮮強硬基調には変化がないことを予告したと分析される。 キム内定者はキム・ジャンス前室長とナム・ジェジュン前国家情報院長と共に現政権スタート以後、対北朝鮮強硬論を主導した軍出身3人組の1人でもある。
ミン・ギョンウク大統領府報道官は、キム・クァンジン内定者に対して「軍で野戦と作戦、戦略分野をあまねく経験し、国家安保のために一生を捧げてきた方」とし「4年余りの間、国防長官として国防の責任を負ってきたし、国家安全保障会議(NSC),外交安保長官会議の構成員として安保と外交、統一分野政策の決定に参加してきた経験を基に、職務を忠実に遂行していくと期待する」と人選の背景を説明した。 ハン・ミンク候補者に対しては「野戦と政策分野に対する識見を等しく備えており、軍内部で厚い信望を受ける方で、安保を強固にし国民の安全を守って行くのに適任と考えられる」と明らかにした。 ハン候補者が国会人事聴聞会を経て任命状を受けるまでは、キム・クァンジン安保室長が国防長官を兼任することになると大統領府は説明した。
ミン スポークスマンは新総理候補者指名に先立ち、安保室長などを先に発表した理由については「北朝鮮の挑発と威嚇が持続している状況で、安保態勢を確実にするためのもの」とし「国防長官もやはり重要な時期に永く空白状態で置くことはできず、チョン・ホンウォン総理の推薦を受けて指名した」と説明した。 関心を集めた国家情報院長の後任人選と関連しては「現在、検証作業が進行中であり、終わり次第発表する」と付け加えた。
新安保室長に対する与野党の反応は交錯している。 ハム・ジンギュ セヌリ党スポークスマンは「豊富な経験で安保室長の職務を忠実に遂行すると期待する」として歓迎した。 反面mハン・ジョンエ新政治民主連合スポークスマンは「キム長官が去る3年6ヶ月間にわたり安保を担当する間、軍事的緊張が高まった。 外交・統一問題まで扱うことができる適任者なのかも疑問」と評価した。
ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr