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21人死亡 長城療養病院 火災‘放火’可能性も 警察が捜査

登録:2014-05-28 08:35 修正:2014-05-29 07:02
28日午前0時27分頃、全南(チョンナム)長城郡(チャンソングン)三渓面(サムゲミョン)のある療養病院内で火災が発生し119救助隊が出動し救助作業を行っている。 連合ニュース

病院関係者「誰かが放火した可能性がある」
消防当局、漏電とは違い、火が下から上に広がる

 28人の死傷者を出した全南(チョンナム)長城(チャンソン)の老人療養病院火災事故の原因が放火である可能性について消防当局と警察が捜査に入った。

 28日、消防当局と病院関係者の話を総合すれば、この日0時27分頃、長城郡(チャンソングン)三渓面(サムゲミョン)のヒサラン(孝愛)療養病院別館3階南端で火災が起こり、ヤン・某(92)氏など患者21人が亡くなり、7人が負傷した。 6人は重傷、1人は軽傷を負い、今後死亡者は更に増える可能性がある。 死傷者は光州(クァンジュ)と長城の14の病院に分散移送された。 死傷者は女性が23人 男性が8人で、看護補助者キム・某(52)さん1人も含まれた。

 申告を受けて出動した消防隊員は4分後の0時31分に現場に到着し、0時33分に初期鎮火を終えた。 潭陽(タミャン)消防署長城安全センターの消防隊員は、0時55分頃に消火整理を終えて内部を捜索した。 火元と思われる3階3006号(3坪)室は、普段は病室ではなくベッドのマットレスとポール台などを保管する倉庫として使われていた。 病院には本館を含め324人の患者が入院しており、火事が起こった別館には3階に34人、2階に44人など70~90代の老人78人がいた。

 消防当局が速かに火災を鎮圧したのに犠牲者が多かったのは、患者が病室に広がった有毒ガスで窒息したためと見られる。特に別館病棟の10の病室には自分で動くのが困難な重症痴呆患者たちが入院中だったためと言う。 患者の大部分は痴呆、中風など重症老人性疾患者で、一部は病床に手が縛られていたと伝えられた。 火災が起こった2階の病室のガラス窓は閉じられていて、墜落を防止するために防犯格子が設置されていた。 行政当局は火災が起こった別館に夜間当直が看護補助者1人だけが勤務していたという病院関係者の陳述に沿って違法性の有無を調査する方針だ。

 警察と消防当局は火災原因が漏電など電気的要因以外に、放火の可能性を調査している。 ヒョサラン病院関係者はこの日「病室患者の内、重症痴呆老人たちが15%程度いる。 誰かが放火した可能性もある」と明らかにした。 消防当局も通常漏電による火災は火が天井など上から下に広がるのに対し、今回の火災は火が下から上に広がった点を挙げて放火の可能性も調査している。

長城/チョン・デハ、アン・クァノク記者 daeha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/639441.html 韓国語原文入力:2014/05/28 08:14
訳J.S(1278字)

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