"オ・某大尉の遺書にノ・某少佐が‘一晩寝れば気楽にいられるのに’と言ったとか、(オ大尉が) ‘婚約者がいる私をどうするのか’と言うなど、性関係の要求があったと言論が報道したことは小説に過ぎない。"
3月24日国防部記者室でキム・フンソク陸軍法務室長は、一部の報道を‘小説’だときっぱり批判した。 "遺書を見ても、日記を見ても、性関係の要求はなかった" と強調した。 キム室長の強硬な態度に対し、記者たちも沈黙した。 果たして記者たちが‘小説’を書いたのだろうか。 しかしキム室長の話は僅か半日で事実ではないことが明らかになった。
キム・フンソク室長の主張とは違い、7月12日オ大尉の日記を見れば、 "冗談といっても俺と寝るか? これはひどいじゃないか" と記されている。 同日、オ大尉が業務用コンピュータに書いたメモにも "寝る時間を除いてほとんど一日中一緒にいたが、その意図も分からないのか? 一緒に寝るべきじゃないか? 一緒に寝るか? (チラッと反応を見ると)俺も望まない" という内容が入っている。
ノ少佐は "性関係をしよう" とは直接言わなかっただけで、 "性関係をしたい" という暗示を繰り返しオ大尉に伝達していたと見られる。 この内容は軍検察の起訴状にも引用されている。
性関係の要求は家族と友人の証言からも確認された。 去る2月、2軍団普通軍事裁判所でオ大尉の父親は会食の席で参謀(ノ少佐)が(オ大尉の)脚を探り、カラオケで抱いて "一晩だけ寝れば軍隊生活を気楽にできるのに、その意図も分からないのか?" と話したという娘の話を伝えた。 やはり証人として出席したオ大尉の友人、パク・某氏も "ノ少佐が性関係を要求した" というオ大尉の哀訴を述べた。 結局ノ少佐の性関係要求は遺書にはなかったが、日記とメモと父親・友人の陳述にはあった。 キム・フンソク法務室長は「遺書と日記になかった」という強弁で真実を隠そうとしたわけだ。
さらに軍検察はノ少佐がオ大尉の肩と背中を撫でた‘セクハラ’とか、 "お前と私とは相性が合わないようだ。 寝床でも相性が合わないだろう" と言うなどの‘性暴行発言’も確認した経緯がある。
このような総合的な‘真実’を確認した国防部記者たちは "なぜあえて軍が乗り出して加害者を保護するのか?" 、 "日記とメモにあって遺書になければ、性関係要求がなかったことになるのか" と荒々しく抗議した。 これに対して陸軍法務室長は答えなければならない。
ハ・オヨン記者 haha@hani.co.kr