労組員以外に市民・各界の人々も参加
KORAIL所属別5~10% 異動方針
ストライキ参加者 異例的対象に上がり
"自分が異動発令を受けるか不安感"
労働界 "事実上の懲戒性強制転出"
"昨日、交代を終えて同僚どうしで食事に行くと、ある同僚が会社から来た携帯メールを受けました。‘転出対象者になったので面談を受けなさい’という内容でした。 一瞬、皆がシーンとなりましたよ。 申し訳なくて不安でした。"
2005年から韓国鉄道公社(KORAIL)九老(クロ)車両基地で仕事をしてきたイ・グンジョ(37)氏は19日午後1時、ソウル永登浦(ヨンドンポ)駅の乗車待合室に手立て札を持って立った。 彼は 「同僚を守りたい一心で1人示威をすることにした」と話した。 昨年末、共に鉄道ストライキに参加した九老車両支部の同僚180人の内、20人余りがKORAILの‘計画異動’対象になって、慣れない職場に移る危機に処したためだ。
イ氏と並んで立って‘鉄道ストライキは正当だ、労組弾圧を中断せよ’と書かれた手立て札を持ったイ氏の入社同期イ・ソンヒ(42)氏も「基準も何もない異動措置に職員たちは‘メンタル崩壊’状態だ。 自分が対象になるかもしれないという不安感に震えている」と伝えた。
鉄道公社の労働者は、これまで領域内勤務職員を除いては、特別な事情がない限り定年まで1ヶ所に留まって仕事をしてきた。 ところが先のストライキ後に会社側が突然‘循環勤務方針’を掲げて、各所属別に5~10%に及ぶ職員を異動措置するとして出てきた。 パク・テマン全国民主労働組合総連盟全国鉄道労働組合首席副委員長は「計画異動は事実上懲戒性強制転出」とし 「ノウハウとチームワークが重要な業務が大部分なのに、このように一方的転出をするならば、ややもすると鉄道の安全までが危険に陥りかねない」と話した。
それだけではない。 労組がストライキを終えた後、KORAILは先月27日にストライキ参加者130人を解雇し284人を停職させるなど大量懲戒処分を下した。 287億に達する損害賠償仮差押さえを鉄道労組に請求しもした。
19日には終日、全国の鉄道駅舎600ヶ所、主要都心400ヶ所ではKORAILの報復性懲戒と鉄道民営化に反対する手立て札を持った鉄道労組組合員と市民、各界要人が1人示威を始めた。
京畿道(キョンギド)議政府(ウィジョンブ)回龍(フェリョン)駅で手立て札を持って立ったホン・ヒドク進歩正義党前議員は「与野党重鎮の仲裁でストライキを終えたのに、このような形で懲戒するのは不当だ。 鉄道民営化に対しても政界が約束を守り真剣に対話に乗り出さなければならない」と叫んだ。 ソウル西大門区(ソデムング)の梨花(イファ)女子大前で手立て札を持ったイ・ジワン(20・梨花女子大史学科2年)氏は「当然享受しなければならない権利である公共部門が鉄道を手始めに民営化されつつあることがもどかしくて出てきた」として「労働者とその家族は今も困難な条件の中で戦っているが、鉄道民営化問題が忘れ去られつつあることが残念だ」と話した。
鉄道労組は今回の1人示威に続き、鉄道民営化に対する社会的議論を拡げるために、支部別にテント座り込みなどを継続することにした。 特に一線組合員に直接的威嚇になっている計画異動に対しては使用側‘異動面談’を拒否して、来る28日に全国の鉄道機関士が集まり抗議集会を開くことにした。
パン・ジュノ記者 whorun@hani.co.kr