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スパイ汚名 3年余 服役…裁判所 「2億6千万ウォン賠償せよ」

登録:2014-02-02 21:45 修正:2014-09-05 17:43

 ソウル中央地裁刑事51部(裁判長ノ・テアク)は、在日本朝鮮人総連合会(総連)の指示でスパイ活動をした容疑(国家保安法違反)等で3年余り服役した後に再審で無罪判決を受けたチョ・イルチ(58)氏に刑事補償金2億6159万2550ウォン(約25百万円)を支払うよう判決したと2日明らかにした。

 チョ氏は1984年、国軍保安司令部に逮捕監禁された後、ソウル刑事地方裁判所で懲役7年,資格停止7年の刑の宣告を受けた。 以後、チョ氏は3年10ヶ月の監獄生活をした後に仮釈放された。 チョ氏は2010年裁判所に再審を請求し、2012年に無罪確定判決を受けた。 チョ氏は国家を相手に刑事補償請求訴訟を起こした。

 裁判所は「国家は2012年最低賃金法上1日の最低賃金上限額を適用し3年10ヶ月の拘禁補償金2億5629万6800ウォンを支給せよ」と宣告した。 また、再審裁判過程でチョ氏が日本と韓国を往来した費用、弁護士選任料など529万5750ウォンも合わせて支給せよと判決した。

 2012年チョ氏に無罪を宣告した1審裁判所は「不法逮捕され拷問などの苛酷行為で虚偽の自白を行い、これによって3年10ヶ月間に及ぶ尊い青春を刑務所で送った。遅くなったが過去の過ちを正し、真実を明らかにし公的な謝罪をすることでチョ氏の精神的被害を慰める必要がある」と話した。

キム・ミヒャン記者 aroma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/622309.html 韓国語原文入力:2014/02/02 21:20
訳J.S(725字)

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