チェ・ドンウク(55)前検察総長の婚外子個人情報不法流出事件を受け持っているソウル中央地検刑事3部のチャン・ヨンス(47・司法研修院24期)部長検事とオ・ヒョンチョル(46・29期)副部長検事が去る10日に発表された法務部人事で異動措置を受け、捜査に支障をきたすのではないかという憂慮が出ている。
来る16日付けでチャン部長は光州(クァンジュ)地検刑事1部長に、オ副部長は部長に昇進して大田(テジョン)地検洪城(ホンソン)支庁へ異動する。 これに先立ってこの事件を指揮したユン・ガプクン(50・19期)前ソウル中央地検1次長検事は先月24日付けで最高検察庁強力部長に異動している。 主任検事と指揮ラインが全員変わったわけだ。
現在この事件にはオ副部長と特捜部出身の最高検察庁研究官、別の刑事3部検事など3人が投入されているが、主任検事が変わればややもすると捜査動力が下がる可能性がある。 主任検事が新らに来る場合、捜査記録を再検討するなど時間が遅滞せざるを得ないためだ。 検察関係者は「オ副部長を派遣形式で残し捜査を終えるのか、新たに主任検事を定めるのかについて論議中と承知している」と話した。
昨年11月20日、ソウル瑞草(ソチョ)区庁を押収捜索し本格捜査に着手した検察が、2ヶ月近く‘上層部ライン’の実体に接近できずにいて検察内部では‘初動対応’が誤ったせいだという批判が出ている。 検察関係者は「捜査は意志の問題だ。 捜査初期にオ副部長一人でこの事件を担当するようにしたが、大統領府と国家情報院など権力が介入した疑いがあるだけに別途に捜査チームを構成し積極的に対応すべきであった」と話した。
キム・ジョンピル記者 fermata@hani.co.kr