警察が去る22日、全国民主労働組合総連盟(民主労総)本部に強制進入したことに対して批判が出ているなかで、この作戦の責任ラインが24日の警察人事で続々と昇進した。 いわゆる‘親朴’核心である与党議員の弟も高速昇進を繰り返しながら、うわさが絶えない。
政府はこの日、イ・サンシク警察庁情報審議官を情報局長に昇進内定するなど、治安監級幹部26人に対する昇進・異動人事を行った。 治安監昇進者はイ審議官とチョン・ヘリョン ソウル地方警察庁捜査部長、キム・ヤンジェ ソウル地方警察庁機動団長、ソ・ポムス警察庁交通局長、ペク・スンホ警察庁情報化装備政策官の5人だ。
この内、イ・サンシク審議官とチョン・ヘリョン捜査部長、キム・ヤンジェ機動団長は今回の民主労総強制進入の責任者だ。 イ審議官は、警察庁情報局のNO.2として鉄道労組指導部の所在を把握するための情報を総括的に扱った。 チョン・ヘリョン捜査部長は鉄道ストライキと関連した指導部捜査を受け持ち、キム・ヤンジェ機動団長は民主労総強制進入と周辺警戒の責任を負った人物だ。 強制進入の情報・捜査・警備の3分野の責任者が揃って昇進したわけだ。 イ審議官は、警察庁情報局の首長に昇進し、チャン捜査部長は京畿(キョンギ)地方警察庁2次長に、キム機動団長はソウル地方警察庁次長に昇進内定した。
ソ・ポムス警察庁交通局長が警察庁生活安全局長に昇進したことについても、政界の影響が作用したのではないかとの指摘が出ている。 ソ局長は4選議員であるソ・ビョンス セヌリ党議員の弟だ。 ソ議員は親朴核心人物で、昨年から今年5月までセヌリ党事務総長を務めた。 ソ局長は警務官昇進の2年後に治安監に昇進した。 通常3~4年かかることに比べれば高速昇進という評価だ。
このような人事に対して、ある警察関係者は「警察高位職人事が政府の好みに合うように政治論理に振り回されたようだ。 このような状況であれば、どこの誰が中立性を守って捜査を熱心にしようとするだろうか」 と批判した。 治安監人事は警察庁長官が推薦した人物を対象に大統領府が最終決定する。
一方、ペク・スンホ警察庁情報化装備政策官が京畿(キョンギ)警察庁第1次長に、キム・チョンヤン慶南(キョンナム)地方警察庁長官が警察庁企画調整官に内定するなど、21人の治安監が異動した。
キム・ギョンウク記者 dash@hani.co.kr