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教育部、‘アンニョン大字報’拡散遮断に乗り出す

登録:2013-12-20 21:18 修正:2013-12-21 19:13
パク・クネ大統領が卒業したソウル龍山区(ヨンサング)元暁路(ウォニョロ)4街の聖心女子高等学校正門の塀に、自身を‘まもなく高3’と明らかにした生徒の大字報が20日午前貼られている。 “元気だった愚かな人”と自身を紹介したこの生徒は“だが、今回は声を上げてみようと思う”として“一国家で主人は国民であり、国民の利益を実践することが公職者なのに、公職者は私たちを度々井戸の中に追い詰めて自分たちの利益ばかりを求め汲々としているのが現実”とし“先生、私は真実を勉強したいです”と結んだ。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

 社会問題に関心を持とうという内容のいわゆる‘お元気ですか’大字報が、高等学校まで広がるや教育当局がこれを禁止しろと言わんばかりの内容が込められた公文書を一線学校に通知したことが確認され、批判が集中している。

 教育部は去る18日‘学年末の学校での勉学の雰囲気維持のための生活指導協力’という題名の公文書を全国の市・道教育庁に発送したことが20日確認された。 この公文書を受けた市・道教育庁は、市・道内の中・高校に同じ内容を入れた公文書を送った。

 ソウル市教育庁が最近一線学校に通知させた公文書には "最近一部学校で生徒たちが社会的イシューと関連した内容を学校内で張り紙等を通して主張することによって、学年末の学校での勉学の雰囲気を害する憂慮が提起されている。 これと関連して各中・高等学校では生徒たちが安らかで安定した学校の雰囲気の中で学業に専念できるよう、さらに大きな関心と愛を持って生活指導に万全を期して下さることを望む" という内容が含まれている。

 公文書の内容には直接的に "大字報を禁止しなさい" という内容が含まれているわけではないが、この公文書を受け取った学校長は圧迫を受けざるをえないということが一線学校の雰囲気だ。

 教育部関係者は「学校で貼り出されている大字報が、生徒たちの勉学の雰囲気造成に害を与える恐れがあるという話が出て、生活指導を徹底してほしいという意味で送ったのだ。 社会的論難の余波が学校内に入ってきてはいけないという考えがあった」と説明した。

 これに対してハ・ビョンス全国教職員労働組合スポークスマンは「教育部がこのような方式で生徒たちの大字報を禁止するということは、憲法上の基本権である表現の自由を妨げることになる。 民主市民教育を目標にする学校が、本来の役割を正しくできないように教育部が乗り出しているわけだ。 政権に忠誠をつくそうとするあまり、無理を強いているようだ」と指摘した。

 去る10日、高麗(コリョ)大チュ・ヒョンウ(27)氏が貼り出した‘お元気ですか’という題名の大字報に始まった大字報貼り出し熱風は、大学街はもちろん、社会全般に広がって社会現象になっている状況だ。

ウム・ソンウォン記者 esw@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/616395.html 韓国語原文入力:2013/12/20 20:09
訳J.S(1137字)

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