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スノーデン 「ドイツへ行って盗聴証言」 …独 「いつでも準備できている」

登録:2013-11-02 02:09 修正:2014-09-05 20:43
米国国家安保局(NSA)の不法情報収集活動を暴露したエドワード・スノーデンが後を振り返っている。 ロシア、モスクワの救世主ハリストス大聖堂が後方に見える。 10月31日ロシア テレビ放送<ロシア24>で放映された動画キャプチャー。 モスクワ/ロイターニュース1

 米国政府にようアンゲラ・メルケル総理電話盗聴疑惑に火が点いた後、米国との関係が急冷したドイツ政府が関連証拠資料の情報提供者であるエドワード・スノーデンに会う準備ができていると明らかにした。 これは現在ロシアに臨時亡命中であるスノーデンがメルケル総理に送った書簡で盗聴事件を解決する上で力を貸すという意を伝えたことに対する返事だ。 この間ドイツは米国を刺激しないために、米政府がスパイ疑惑で手配したスノーデンとは距離をおいてきた。 だが、米国家安保局(NSA)が外国首脳と大使館・企業などに対して無差別的に犯した情報収集活動が続々と明らかになり、ついに米国が‘レッドライン’(禁止線)を越えたという判断をしたものと見られる。

 ドイツ緑色党所属であるハンス・クリスティアン シュトゥルェベルレ議員は1日、スノーデンがメルケル総理に書いた書簡を公開した。 スノーデンは去る31日ロシアでシュトゥルェベルレ議員と会って3時間にわたり話を交わし、彼にメルケルに送る手紙を託した。 スノーデンはこの手紙に盗聴事件を解決することに助言できるという意向を明らかにし「ドイツに行って総理とともにこの問題を話すことを願う」と書いた。 また「私たち皆を守る国際法を遵守するあなたの努力に感謝申し上げる」と書いた。 彼は 「真実を語ることは犯罪ではない」として「国際社会と全世界国家の関心が米国の‘有害な行動’を中断するよう説得できると信じる」と付け加えた。 シュトゥルェベルレ議員は「スノーデンはメルケル総理に対する盗聴疑惑事件について詳しく知っていた。 彼は多くのことを知っているという事実を明確にし、喜んでドイツに来て証言する」と話したと<シュピーゲル>は1日報道した。

 シュトゥルェベルレ議員が手紙を公開した直後、ハンス・ピーター フリードリッヒ内務長官は「スノーデンがドイツ当局と対話しようと思うならば、私たちは方法を探してみる」と話したとドイツ<DPA>通信が報道した。 フリードリッヒ長官は「私たちはスノーデンに会う準備ができている」として「スノーデンが私たちに情報を与えることを願うならば私たちも喜んで彼を受け入れる」と話した。

 <DPA>はドイツ当局はシュトゥルェベルレ議員とスノードンの出会いに対しては事前に知らなかったし、また、ドイツとロシアの間にスノーデンと関連していかなる接触もなかったと報道した。 ドイツ議会はまた、来週にシュトゥルェベルレ議員を呼んでスノーデンと関連した問題を議論する予定だ。

 スノーデンは去る8月ロシア政府から臨時亡命の許可を受けた。 ロシアでスノーデンの弁護業務を受け持っているアナトーリ クチェレナは 「スノーデンがロシア国境を越えることは法的には不可能だ」と話した。 結局スノーデンがドイツに来るには、ドイツとロシアの‘外交的共助’が必須だ。 ロシアとドイツが今後スノーデンのドイツ訪問のために協力することになる場合、ロシア-米国-ドイツの‘三角外交’はより一層複雑になる展望だ。

イユ・チュヒョン記者 edigna@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/609560.html 韓国語原文入力:2013/11/01 22:31
訳J.S(1507字)

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