10月1日午後4時、地上波テレビ放送3社が一斉に生中継する中で、崇礼門(スンネムン)で軍の大規模市街パレードが始まった。 1万1000人余りの軍人と190台余の地上兵器、120機余の航空機が参加して光化門(クァンファムン)一帯で10年ぶりに開かれた大規模軍事パレードだった。 特に射程距離1000kmを越える国産巡航ミサイル‘玄武(ヒョンム)-3’、射程距離300kmの弾道ミサイル‘玄武-2’が市民に初めて公開された。 北韓の長距離砲・海岸砲を狙うイスラエル製‘スパイク’誘導ミサイル、艦艇から発射する艦対地ミサイル‘海星(ヘソン)’も初めて披露された。
1956年に始まった軍事パレードは1978年までは毎年、1979年からは3年ごとに、文民政府以降は新大統領の執権初年度に合わせて概略5年ごとにソウル光化門(クァンファムン)と南大門(ナムデムン)(崇礼門(スンネムン)),西大門(ソデムン)(敦義門(トンイムン)),東大門(トンデムン)(興仁之門(フンインジムン))一帯で開かれてきた。 李明博政府の時は、例外的に江南(カンナム)テヘラン路で開かれもした。 また、軍事行進は今年の‘玄武-3’、‘玄武-2’ミサイルのように軍が新兵器を初披露する場であり、盧武鉉政府時には‘ポップアイ’ミサイル、‘パトリオット’ミサイルを市民に披露した。 特にこの日、光化門一帯での大規模軍事行進は朴槿恵大統領の就任に伴うものだが、北韓の昨年の長距離ロケット発射と今年の3次核兵器実験に対応する‘武力示威’の性格もあると見られる。
これに先立って午前、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)のソウル空港で開かれた‘建軍65周年国軍の日’記念式で、朴槿恵大統領は「我々は北韓が核を放棄し北韓住民と韓半島の平和のための正しい選択をする時まで強力な対北韓抑止力を構築しなければならない」と強調した。 朴大統領はまた「政府は強力な韓・米連合防衛体制を維持しつつ‘キル チェーン’と韓国型ミサイル防御体系(KAMD)等、北韓の核と大量殺傷兵器への対応能力を早期に確保し、北韓政権が執着する核とミサイルがもはや使い道がないということを自ら認識させるだろう」と話した。 キル チェーンは、発射以前の核兵器とミサイルを先制打撃するシステムであり、韓国型ミサイル防御体系は発射されたミサイルを迎撃するシステムで、来年から5年間9兆6000億ウォンを投じて構築する計画だ。
この記念式にはチャック ヘーゲル米国国防長官、マーティン デムプシー米国合同参謀議長、ジェームズ サマーン駐韓米軍司令官など米国の主要軍関係者が参加した。 特に国軍の日行事に米国国防長官が参加したことは今回が初めてだ。
ハ・オヨン、ソク・ジンファン記者 haha@hani.co.kr