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[地球村話題] 米 NSA職員、夫・彼女まで不法盗聴‘露見’

登録:2013-09-29 16:25 修正:2013-09-29 17:48
米国国家安保局(NSA)のジョン イングリッシュ副局長、国家情報局(DNI)のロバート リート法律諮問官、連邦捜査局(FBI)のシン ジョイス副局長(写真左から)等、米国情報機構高位幹部が去る31日 米上院の国家安保局監視プログラム関連聴聞会に証人として参加し証言している。 ワシントン/APニューシス

 米国国家安保局(NSA)職員が公務と関係のない配偶者や恋人までを不法盗聴していたかどで摘発された。 特にある職員は6年間にわたり9人の外国人の電話を盗聴したが、被害者の申告があるまで一度も摘発されたことがないことが明らかになり、国家安保局の杜撰な内部管理問題が俎上に上がった。

 英国日刊<ガーディアン>は27日(現地時刻)米国家安保局監査官室が2003年以後、職員の‘信号情報収集権限乱用’事例を記録した文書12件を公開したと報道した。 この文書は共和党チョック クレスリー上院議員の要請によりジョージ エラドゥ監査官が去る11日に作成したもので、国家安保局職員が配偶者や恋人の‘不正’を疑って私的な電話通話を不法盗聴していた内容などが含まれている。

 国家安保局のある男性職員は1998年から2003年まで米国人女性2人の通話記録を収集していた。 また、外国情報収集の許可もなしに外国人の電話番号9ヶに対して通話記録および通話内容まで収集した。 この男は社内恋愛をしたガールフレンドの申告で摘発された。 この女性はボーイフレンドによって盗聴されているようだと申告し、国家安保局はこの女性の申告があるまで6年間このような事実を全く知らずにいた。

 今回摘発された情報収集権限乱用事例は全て類似している。 2011年ある男性職員は「好奇心で」外国人ガールフレンドの通話記録を収集したことを認めた。 2005年また別の男性職員はガールフレンドと外国政府官僚の関係を疑って電話記録を入手していた。 2004年にはある女性職員が夫の浮気を疑って、夫の携帯電話通話記録に残っていた外国人の電話番号を盗聴した。 しかし監査で摘発された職員はほとんど懲戒を受ける直前に辞職し、起訴にもならなかった。

 信号情報収集プログラムである‘SIGINT’は元来国家安保局が外国人容疑者を捜査するための技術だ。 しかし職員が私生活に悪用して内部的には‘loveint’という新造語まで作られた。

 国家安保局は大規模私生活情報収集を監視できるプログラムを用意したと明らかにした。 しかし<ガーディアン>は「小規模情報収集に対しては国家安保局管理者の監視で摘発されないことがある」として、国家安保局職員による私生活侵害の可能性は相変わらずあると指摘した。

チョン・ジョンユン記者 ggum@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/604972.html 韓国語原文入力:2013/09/29 16:06
訳J.S(1332字)

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