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メガボックス 「天安艦プロジェクト 上映中断の理由は…」

登録:2013-09-13 09:52 修正:2014-09-05 13:36

 映画<天安(チョナン)艦プロジェクト>の上映を封切り二日目に中断し論難をかもしたメガボックスが、上映中断と関連した公式立場を明らかにした。

 メガボックス側は12日言論に公式報道資料を送り「政治的判断が少しでもあったとすれば、私どもは他の劇場チェーンのように当初から封切りしないだろう」とし「上映を中断した理由は何度も明らかにしたように観客の安全に対する憂慮のためだった」と繰り返し主張した。 メガボックスはこれに先立って<南営洞(ナミョンドン)1995>、<エムビ(MB)の追憶>等社会的論難が起きた映画を封切りした事例に言及して、この間映画の多様性という価値を尊重して、観客の映画選択の幅を広げるために努力してきたと説明した。

 メガボックス側はさらに続けて「すでに発表した通り、メガボックスはこの映画と関連して身分を明らかにしない人々の警告と脅迫電話を受け、上映途中に退場して荒々しく抗議する観客にも接した。 観客の安全を最優先視しなければならない劇場としては避けられない措置だったという点を再度申し上げる」と強調した。 劇場もやはり公共機関なので、空港などに脅迫電話が来れば安全措置を優先的に取るのと変わりないケースだということだ。

 メガボックスは圧力を加えた‘外部勢力’や‘団体’を具体的に明らかにしなかった理由についても説明した。 メガボックスは「電話で自身の身分を明らかにした人はいなかった。 電話では‘我々が’、‘我々の組織が’という表現を使った場合もあったし、観客の安全に責任を負えないという内容もあった」として「電話は9月6日にも続いたが、翌日は人が多く集まる週末だった」と伝えた。

 抗議の主体として保守団体などが言及されていることに対して、メガボックス側は「公式的な上映中断を発表した公示事項には‘保守団体’という単語を使ったことがない」として「公示された同じころに<天安艦プロジェクト>公式ツイッターで初めて‘保守団体’という言葉が使われた」と主張した。

 配給会社との相談をせずに一方的に通知したという主張も事実ではないと釈明した。「一部言論の報道とは違い、メガボックスは製作・配給会社であるアウラピクチャースといかなる契約も、出会いもなかった」として「メガボックスはこの映画の封切りと関連し、エンナインと契約を結んだのでエンナインと上映中断前に相談し、エンナインもやはり観客の安全イシューであるから中断に同意した」と強調した。

 <天安艦プロジェクト>は去る2010年に発生した海軍哨戒艦‘PPC-772 天安’がペクリョン島付近の海上で沈没した事件と関連して、‘北韓の魚雷攻撃による爆沈’という国防部の発表報告書に対する疑問を込めて作ったドキュメンタリー映画だ。 この映画は海軍の遺族が上映禁止仮処分申請を出すなど去る5日の封切り前まで多くの迂余曲折を経てかろうじて封切りしたが二日後に上映が中断され政治的理由のためではないかという論難に包まれた経緯がある。

 これと関連して映画界は12団体が集まって映画関係者対策委を構成し、去る11日にはメガボックスと文化体育観光部に上映中断と関連した真相の究明を要求して面談を申請する公文書を発送するなど強力に反発している。

ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/603200.html 韓国語原文入力:2013/09/12 18:28
訳J.S(1504字)

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