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キム・ヨンパン、思い出せないという‘4時間の昼食会’職員らと食べたと嘘を記録、なぜ?

登録:2013-08-18 22:32 修正:2013-08-19 06:34
チョン・チョンレ民主党議員がツイッターを通じて公開したキム・ヨンパン前ソウル地方警察庁長官の昨年12月15日の食堂予約内訳

 キム・ヨンパン前ソウル地方警察庁長官が‘国家情報院コメント疑惑事件’中間捜査結果発表前日の昨年12月15日に行なった昼食会に対する疑惑が絶えない。

 去る16日に開かれた国会国政調査特別委聴聞会でキム・ミンギ民主党議員は「キム前庁長が昨年12月15日に長時間にわたり昼食会を行なったが、一緒に昼食を食べた人が業務推進費使用内訳に書かれたソウル警察庁情報課職員ではない」として疑惑を提起した。 これに対しキム前庁長は「当時誰と昼食を食べたのか思い出せない」としつつも 「政界要人では絶対になかった」と釈明した。

 キム前庁長の業務推進費使用内訳を見れば、キム前庁長は12月15日昼食時、大統領府の近隣ソウル鍾路区(チョンノグ)昌成洞(チャンソンドン)に位置したB飲食店でソウル警察庁情報課長などと共に食事をしたと記録されている。 夕食はソウル九老区(クログ)高尺洞(コチョクトン)のS飲食店で当時ソウル九老(クロ)警察署署長などと晩餐をした。 晩餐の事実は確認された。 当時ソウル九老(クロ)警察署長らは<ハンギョレ>との通話で「15日夜、キム前庁長と夕食をした。 九老署が失踪事件の解決実績が良く、激励のために設けられた席であり、夜9時30分頃に終わった」と明らかにした。 当日ソウル警察庁長官官用車の運行記録(33km)もソウル警察庁からS飲食店まで往復運行した距離とほとんど同じだった。

 ところで唯一この日の昼食会は業務推進費使用内訳も虚偽作成されたうえに、キム前庁長も正確な返事を回避しており、疑問を増幅している。

 業務推進費内訳に一緒に食事をしたと言及された警察幹部は、キム前庁長と昼食をしていないとキム・ミンギ議員室に明らかにした。 当時キム前庁長の公用車を運行した警察職員は、18日<ハンギョレ>との通話で「記録になぜ情報課と昼食を摂ったと出てきたか分からないが、その日はキム前庁長が警察職員に会ったのではない。 かなり以前からの知人に会ったと記憶している。 だが報道に出てくる通り、政治家に会ったのではない。 間もなくキム前庁長が誰に会ったのかを明らかにすると思う」と話した。

 B飲食店はホールの周囲に外部と遮断された部屋4~5ヶが‘鍵の字’形に並んでいる構造だ。 雪濃湯(ソルロンタン)、茹で肉(スユク)、韓定食などのメニューを提供している。 予約記録を見れば‘ソウル庁’の名前で昨年12月15日午後1時に7人の昼食が予約された。 業務推進費領収書を見れば、昼食は午後5時頃に終えられ、28万ウォンが決済された。 昼食を4時間かけてしたわけだ。 大統領選挙を目前にした時点に、ソウル警察庁長官が普段でも異例な‘長時間昼食’を食べたという点で‘通常でない席ではなかったか’という疑問がつきまとう。 キム・ミンギ議員はこの席で国家情報院事件の中間捜査結果発表時期および内容、国家情報院職員キム・某氏の112申告記録提供などについて重大な決定がなされたという疑いを提起している。

 キム前庁長が当時ソウル警察庁付属室職員等を通して簡単に確認できる事実についても口を閉ざしている点も疑惑を大きくしている。 <ハンギョレ>は当時キム前庁長の随行秘書の携帯電話に通話を試みたが、電話の電源が切られていた。 B飲食店の主人は<ハンギョレ>記者に「(その日キム前庁長が)立ち寄ったことは事実だが、同行した人が誰だったかは覚えていない」と話した。

チョン・ファンボン、チェ・ユビン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/600010.html 韓国語原文入力:2013/08/18 21:48
訳J.S(1663字)

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