本文に移動

米軍、使わず保管中の防衛分担金 7380億ウォン

登録:2013-07-26 17:08 修正:2013-07-26 23:01
あまりに違う韓国・日本 防衛費分担金協定

 駐韓米軍が使わずに現金で保管している“防衛費分担金”の残額が4月現在で7380億ウォンに達することが確認された。 わが国政府が米国に与えることにしたものの使い途が決まらず未支給状態となっている“未使用額” 5317億ウォン(<ハンギョレ> 23日付1面)まで合わせれば何と1兆2697億ウォンの防衛費分担金がそっくり残っているわけだ。

 国防部が23日イ・ソッキ統合進歩党議員に提出した「米軍側が保有している軍事建設費未執行蓄積金額」の年度別資料を見れば、今年4月基準で駐韓米軍が韓国政府から受取り保管している現金は7380億ウォンと把握された。 この中には韓国政府から受取って10年を越えた2002年支給分(10億2000万ウォン)等、2005年以前の支給分が115億2000万ウォンも含まれている。 これまで政府はこれらの資金が「短期間に執行される予定」として大きな問題とはならないという立場を取ってきた。

 駐韓米軍が韓国政府が支給した天文学的な防衛費分担金を使わずに貯めているという事実が初めて確認されたのは、第8次防衛費交渉が進行中だった2008年だ。 当時国防部が明らかにした蓄積金額は1兆1193億ウォンであったが、最近5年間に3813億ウォンが消えたわけだ。

 しかし駐韓米軍はこの資金をどこに使ったのか知らせてほしいという韓国政府の要請に応じていない。 国防部建設管理課は2009年3月、2010年7月、2011年3月、2012年12月の計4四回にかけて駐韓米軍工兵参謀部に防衛費分担金残額をどこに使っているのかを質問したが、ただの一度も回答はこなかった。 国防部はこれに対して「我々の要請に対して米軍の公式回答はなく、具体的な内容について要求し続けている状況」と明らかにした。

 専門家たちは米国がこの金の詳細内訳を明らかにすることを拒否しているのは、この金の相当部分が米2師団平沢(ピョンテク)基地移転に使われているためと見ている。 米国は2004年に韓国政府との間で、龍山(ヨンサン)基地・議政府(ウィジョンブ)-東豆川(トンドゥチョン)などに散在している米2師団を平沢に移転する連合土地管理計画(LPP)協定を結び、龍山基地の移転費用は韓国政府が、米2師団の移転費用は米国が出すことで合意した。

 しかし2008年米国が分担金を使わずに貯めておき2師団移転費用に使った事実が確認され、大きな波紋が起きた。 これは明らかな協定違反だが、現在9次交渉を進行中の外交部は、これが両国間で了解済みの問題であってこれ以上問題にすることはできないという立場を示している。

 イ・ソッキ議員は「駐韓米軍の駐留により米国がアジア・太平洋地域で得る利益は相当なものであり、すでに天文学的な未使用額を積み上げた状況で防衛費分担金の増額を要求するのは、韓国民の自尊心に大きな傷を与えることだ」と話した。

キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/596857.html 韓国語原文入力:2013/07/24 23:06
訳A.K(1387字)

関連記事