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"国家情報院がMB政府時、対話録内容 かけはぎ"

登録:2013-07-24 22:48 修正:2013-07-25 07:14
2011年6月22日当時ウォン・セフン国家情報院長(右側)と国会情報委員長だったクォン・ヨンセ議員(現 駐中韓国大使)が国会情報委員会に出席するために会議室へ向かっている。 パク・ジョンシク記者 anaki@hani.co.kr

 李明博政府当時、国家情報院が2007年南北首脳会談対話録を‘かけはぎ’し大統領府に報告し、この文書がチョン・ムノン セヌリ党議員に流れて大統領選挙に活用されたという疑惑が提起された。

 パク・ポムゲ民主党議員は24日‘国家情報院コメント疑惑事件などの真相究明のための国政調査特別委’(特別委)で、先の大統領選挙当時セヌリ党選挙対策委総合状況室長だったクォン・ヨンセ現駐中大使が昨年12月10日に記者たちにこのような内容を話している録音収録を公開した。

 録音収録を見れば、クォン大使は「国家情報院ではその時はMB政府…それで…ウォン・セフンに院長が変わった以後と記憶するが、内容をつなぎ合わせたんですよ。 おそらくその内容を持って…大統領府に報告を…要約報告をしたんだろう。 それを今度はおそらく何らかの経路でチョン・ムノンに渡ったが…」と話した。 クォン大使がかけはぎしたと明らかにした対話録が、先月国家情報院がセヌリ党に無断公開した首脳会談対話録やその抜粋本なのか、または別の第3の資料なのかは明らかでない。 しかし当時、朴槿恵(パク・クネ)候補選対委がウォン・セフン国家情報院長就任後に国家情報院が対話録を作って大統領府に報告し、チョン・ムノン議員とセヌリ党が‘盧武鉉前大統領NLL放棄疑惑’を提起した根拠として活用されたという事実を知っていたことを表わす発言だ。

 録音収録でクォン大使は‘対話録を入手したら報道できるように提供してほしい’という記者の要請に対して 「言論を通じてはやらない。 (中略)その時になって見る」と話した。 セヌリ党が大統領選挙当時から朴槿恵候補執権後の対話録公開シナリオを持っていたという民主党の疑いをより一層膨らませる内容だ。

 パク・ポムゲ議員は「国家情報院のコメントを通した世論歪曲事件とこれを出発点としたNLL対話録不法流出事件は一卵性双生児だ。 政権維持、一歩進んで長期執権を試みるための‘コンティンジェンシー プラン’(非常計画)があった」として「コンティンジェンシー プランには執権後にも有力な政権継承政党を敵に回す民主主義破壊工作シナリオがあった」と主張した。

 クォン大使は<ハンギョレ>との通話で「パク議員の録音収録は正確なものではない。 ‘ウォン院長は録音収録を解いてそのまま要約した’という趣旨で話したのを‘つなぎ合わせた’と話したかのようにパク議員が逆に歪曲した」と反論した。 クォン大使は対話録‘かけはぎ’疑惑は否認したが、国家情報院が抜粋録を作り、それが与党に流れて行ったということについては事実上認めたのだ。

 しかしチョン・ムノン議員は「私は2009年フルテキスト(全文)を取得し、これを見た記憶をよみがえらせて(2012年10月NLL放棄疑惑を)話したのだ。 クォン大使は私がどの過程で分かったかということを話しただけであって、要約が私に届いたのかフルテキストが私に届いたかは知らずにした話」と釈明した。

チョ・ヘジョン記者、北京/ソン・ヨンチョル特派員 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/597038.html 韓国語原文入力:2013/07/24 21:57
訳J.S(1590字)

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