独自勢力化を公言した安哲秀(アン・チョルス)議員(無所属)側が政策ネットワーク‘明日’を中心に各地域の支持基盤の組織化に乗り出した。 安議員側は「支持者の自発的で個別的な動き」として一線を引いているが、創党作業の前哨戦でないかという言葉が内部でも流れている。
昨年の大統領選挙当時、全国には安議員の支持者の集いである‘明日フォーラム’が生まれ、今でも京畿広州(クァンジュ)、全南(チョンナム)、全北(チョンブク)などでは地域別に会員数百人が活発に動いている。 他の所でも安議員の地域講演や討論会を主管するなど安議員支持活動を行っている。 ‘明日’はこれらを組織化し勢力拡張を推進している。
地域‘明日フォーラム’の人々は、今月初め‘明日’関係者たちがある議員の支持の集いである各地域の‘明日フォーラム’代表に接触し 「毎月後援支援金1万ウォン以上ずつを納める定期後援会員100人以上を集めてほしい」と要請したと伝えた。 ‘明日’側はまた「このような後援会員100人以上を誘致した地域明日フォーラムは‘明日’のネットワーク フォーラムとして登録できるようにする」と話したという。 地域フォーラムでは安議員が地域の自発的支持者の集いをこのような方式で自身のシンクタンクの役割をする明日に下部組織として吸収して、新党創党の踏み台としようとしているのではないかという話が出ている。 現在‘明日’の後援会員は毎月最低5千ウォンから最高10万ウォンの後援支援金を出している。
安議員側から見れば既存の支持者の集いである明日フォーラムの助けを受けて支持層を拡張し組織化するのが当然の手順でありうる。 だが、一部地域では反発も出ている。 ある地域の明日フォーラム関係者は「新しい政治を語るならば、自身の政治的価値を説明して、それに同意する人々が自発的に参加するのが重要なのではないか。 こういう方法で行うのは勢力を伸ばすための旧態と変わりない」と指摘した。
安議員側のクム・デソプ弁護士は 「個別的に後援をお願いしたことはあるが、‘明日’次元の動きではない。 ‘明日’は団体会員も受け付けていない」と説明した。 また「何度も申し上げたことだが、研究所は創党の母胎ではない。 今、創党議論をしているわけでもなく、研究所を中心に党員を募集するつもりもない」と話した。
一方、安議員は最近、社会主義労働者同盟出身のペク・テウン教授に会い、政治活動参加を提案したと言う。 また‘田舎医師’として有名なパク・ギョンチョル氏には来る10月の再補欠選挙出馬を薦めたが、パク氏が辞退したと伝えられた。
チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr