米国政府は南北韓当局間の対話再開を歓迎し南北関係改善を支持しながらも、北韓-米国間の直接対話を再開するためには北韓が9・19共同声明で約束した非核化など国際義務を遵守しなければならないという既存の態度を再確認した。 7日から開かれている米-中首脳会談で習近平中国国家主席が北韓との対話再開を強調するものと見られ、バラク・オバマ米国大統領が態度を変える可能性も排除はできない。
ジェーン サキ米国国務部スポークスマンは6日(現地時間)定例ブリーフィングで 「南北韓が開城(ケソン)工業団地および他のイシューに関する対話に合意したという知らせを歓迎する」として「米国は常に南北関係改善を支持してきたし、東北アジア地域の同盟およびパートナーと持続的、且つ緊密に協力していく」と話した。
しかし北韓-米国間の直接対話に対しては慎重な姿勢を取った。 サキ スポークスマンは「南北対話と関連した話がまだ交わされている状況であるだけに先んじることはない」として 「米国との対話を進展させるには、北韓が取らなければならない色々な措置が残っている。 ここには2005年(9.19)共同声明で合意した国際義務遵守などが含まれる」と話した。 彼女は北韓が6者会談の当事国を分裂させるために韓国との対話を利用していると見るかとの質問には「北韓の動機まで推し量ることはできない」としつつも「そのことが我々の方向に影響を与えるとは見ない」と話した。
これは北韓の非核化約束が含まれている9・19共同声明を履行するという約束が前提になってこそ米国が北韓との直接対話に臨むことができるというオバマ行政府の既存態度を再確認したものだ。 トム ドニロン ホワイトハウス国家安保補佐官は去る3月アジアソサエティー講演で「北韓-米国が既に行なった約束を交渉し履行するために北韓と向かい合って座る準備ができている」として「私たちは北韓が自身がした約束を遵守するということを示す意味ある措置を取ることによって真正性を立証することのみを要請する」と明らかにした経緯がある。
一方、ロバート キング米国国務部北韓人権特使が先月末、韓国訪問を突然取り消してドイツ ベルリンで北核6者会談北韓側首席代表であるリ・ヨンホ北韓外務省副相と会ったという一部報道と関連して、サキ スポークスマンは「その報道は誤報」と話した。
ランチョ ミラージュ(カリフォルニア)/パク・ヒョン特派員 hyun21@hani.co.kr