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チョ・ヒョノ前警察庁長(左)とイム・ギョンムク前国家安保戦略研究所理事長

　‘故盧武鉉前大統領の借名口座’発言で起訴され1審で実刑を宣告されたチョ・ヒョノ(58)前警察庁長が23日、控訴審法廷で 「私に盧前大統領の借名口座に関する話をした有力人物はイム・ギョンムク前国家安保戦略研究所理事長」と明らかにした。 これに対して当事者であるイム前理事長は "事実無根" と全面否認し、今回の事件が真実ゲーム様相になっている。 チョ前庁長はこの間、借名口座発言の出処について口を閉ざしてきたが、この日初めて実名を公開した。

　チョ前庁長はこの日、ソウル中央地裁刑事控訴1部(裁判長チョン・ジュヘ)審理で開かれた控訴審初公判準備期日に出席して「2010年3月31日の講演で話した内容はそれからわずか数日前にイム理事長から伝え聞いた話そのままでした」と述べた。 彼は「ソウル地方警察庁長官だった当時、私より警察の内部事情をよく知っていてすごい人だと考え、信頼するしかなかった」と付け加えた。 裁判所はイム前理事長を直ちに証人として採択した。

　チョ前庁長のこのような主張に対して、イム前理事長はこの日<キリスト教放送>(CBS)とのインタビューで「全く事実無根」とし全面的に否認した。 彼は「チョ前庁長を名誉毀損の疑いで告訴すべきか否か検討する」と付け加えた。 イム前理事長はチョ前庁長との関係について「多数が共にする集いがあり、1年に１回ずつ2～3回食事を一緒にしただけで、個人的な親密な縁も全くない」と話した。

　国家安全企画部(現、国家情報院)出身であるイム前理事長は1997年‘安全企画部北風事件’に関わり最高裁で有罪(執行猶予)の確定判決を受けたことがある。 国家安保戦略研究所は国家情報院傘下の研究機関だ。

チョ前庁長とイム前理事長の真実攻防についてネチズンらは‘漸次佳境に入る’という反応を見せた。

　ネチズンsunn****はインターネット コメントで「今度は典型的な泥沼戦に入るんだな」と書いたし、hide****は「チキンゲームが始まったよ。 二人のうち一人は死にそうだね」と皮肉った。

　この他に 「法廷拘束されて保釈で解かれて、もう怖くなったから絶対明らかにすることはできないと言っていた人の名前を口外するとは。 当事者はそんなことはないと否認。 前職警察庁長、本当に格好良い」(mika****)とか「やはり監獄に入れたから真実が出てくるんだね」(＠shinf***)というなど、嘲弄混じりの反応が列をなした。

　作家コ・ジョンソク氏はツイッター(＠kohjongsok)に「イム・ギョンムクという人、いたんだね。 それでもチョ・ヒョノの罪が消えるわけではないだろう」と書いた。

　一方、パク・ポムゲ民主統合党議員はこの日午後、国会で記者会見を行って「チョ・ヒョノ前庁長の今回の陳述に少しでも真実性があるならば、大韓民国の中枢的捜査機関である最高検察庁中央捜査部と国家情報院、警察の三角同盟が故盧武鉉大統領を斬殺したということ」とし「国家情報院の選挙介入疑惑がふくらんだこの時点で、再び‘故盧武鉉大統領借名口座関連発言’の発源地が国家情報院関係者という点で嘆かざるをえない」と明らかにした。 彼はまた 「もしチョ前庁長の発言に真実性がないならば、チョ前庁長は自身の刑事責任を免れるために情報当局関係者と検察関係者を巧妙に引き込んだということ」と指摘した。 彼は続けて「裁判所はいかなる聖域もなくチョ前庁長の借名口座発言と関連した真実糾明に拍車を加えることを期待する」と明らかにした。

オンラインニュースチーム