世界で最も高価で威嚇的な爆撃機と呼ばれるB-2が軍事的緊張が高まっている韓半島上空に現れた。 B-2が韓半島で訓練したという事実が確認されたのは今回が初めてだ。
韓米連合軍司令部は28日、米本土ミズーリ州ホワイトマン空軍基地の米第508爆撃飛行団所属B-2爆撃機二機を韓国に送り、群山(クンサン)付近の西海に浮かぶ直島(チクト)射撃場に訓練弾を投下したと明らかにした。 韓米連合軍司令部は今回の訓練について「韓半島防御のための韓米連合トクスリ(鷲)(FE)訓練の一環で、アジア-太平洋地域内の同盟国に拡張抑制力を提供するためのもの」と説明した。 米国はこれに先立って戦略爆撃機B-52と6900t級核潜水艦シャイアンの訓練参加事実も公開した経緯がある。
B-2は今月だけで3回にわたり韓半島で爆撃訓練をしたB-52の後続モデルで、レーダーに捕捉されず敵陣深く浸透できるステルス機能を備えている。 核爆弾16発をはじめ空対地巡航ミサイル(JASSM)等、多様な在来式兵器を装着できる。 しかし一機当たり20億ドル(2兆2千億ウォン)という価格のためにこれまでに22機しか生産されていない。
今回のB-2の出現は、米国が旧型爆撃機B-52を飛ばせない状況から出た苦肉の策という分析もある。 北韓は去る20日<朝鮮中央通信>を通じて「B-52が再び出現するなら軍事的対応をとる」と威嚇した経緯がある。 キム・ジョンデ<ディフェンス21プラス>編集長は「爆撃機と操縦士を危険に露出させないために米国がB-52の代替カードとしてB-2を選択したかもしれない」と話した。
一方、国防部は5月頃には北韓の地下核・ミサイル施設を破壊できるレーザー誘導爆弾(GBU-28・バンカーバスター)を導入することにした。 軍関係者は「米国が昨年末には輸出承認しなかったGBU-28を韓国に輸出することを承認した」として「200余発を導入し年内に実戦配備する計画」と明らかにした。
キル・ユンヒョン記者 charisma@hani.co.kr