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首席会議で詳細に部署別指示…‘カカシ長官’になるか

登録:2013-03-19 21:14 修正:2013-03-20 00:18
朴槿恵(パク・クネ)大統領が去る16日午前、政府ソウル庁舎国際会議場でチョン・ホンウォン国務総理をはじめとする長次官級要人100人余りが参加した中で開かれた国政哲学共有のための長次官ワークショップで挨拶している。 大統領府カメラマン団

 与野党が政府組織法交渉で妥結した翌日の18日、大統領が主宰した首席秘書官会議は、朴大統領が参席者を相手に2時間の‘プレゼンテーション’講義をしたようだったと参席者らが伝えた。 就任当初から休みなしに‘ディテール’な注文を吐き出した朴槿恵(パク・クネ)大統領は、国政運営が本軌道に乗ったこの日、会議を通じて一種の総整理をしたわけだ。

 キム・ヘン スポークスマンは会議後のブリーフィングで朴大統領の‘13点の注文事項’を紹介して会議内容を要約した。 「原子力の安全管理体制について意見取りまとめシステムを構築しなさい」、「公共+民間の働き口情報網構築システムを作って誰もが接近できるようにしなさい」、「先進国の創意的職業群に関する研究を通じて国内の働き口創出に連結する方案を報告しなさい」、「嘆願カードを作成して最後まで解決しなさい。 嘆願フィードバックで需要者中心オーダーメード行政を展開してほしい」等、働き口、環境、政府部署融合、外交、文化、創造経済など国政の主要分野が全て言及された。

 ‘政府予算を各部署ではなく協業タスクフォース(TF)に配分しなければならない」とか「国政課題遂行日程樹立」等を注文する大きな枠組みの注文もあったが、未来創造科学部と安全行政府の略称が‘未創部’や‘安行部’等と呼ばれているが概念が正確に伝えられないという点まで指摘するなど詳細な部分に対する指摘も多かった。

 これに先立って朴大統領は「障害者が官公庁を何ヶ所も歩き回ることをなくすべき」(3月16日長次官ワークショップ), 「直取引を増やすために農協が乗り出さなければ」(3月13日流通現場訪問), 「解氷期の学校安全事故に先制的対応しなさい」(3月4日首席秘書官会議)等、詳細な部分に対する難しい注文まで出され、公務員社会の緊張感を高めもした。

 このように就任直後から続いている朴大統領のこういう‘チェックリスト’形式の指示は、賛否両論があるものの、朴大統領だけの独特の国政運営方式として位置する雰囲気だ。 内容と形式にも一定のパターンができた。

 朴大統領が強調している部分は、大きく2種類に圧縮される。 ‘公約と政策推進の一貫性’、‘信賞必罰および厳しい処断’だ。 ‘一貫性’と関連して朴大統領は 「各部署が混線されたメッセージが出てこないよう長官たちは一貫性あるコメントをすべき」(3月18日首席秘書官会議), 「新しい政策作りより樹立された140ヶの国政課題を支障なく推進すべき」(3月4日首席秘書官会議)等のメッセージを時間があるたびに強調している。

 ‘信賞必罰および厳しい処断’もやはり朴大統領の核心‘統治手段’というに値する。 関連部署の公職社会規律引き締めの他にも朴大統領は「4大社会悪根絶」、「公務員腐敗清算」、「脱税根絶」、「厳正な法執行」等を数回強調した。 18日の首席秘書官会議では‘著作権盗用’に対する制度的装置を用意しろと指示するかと思えば、最近の安全事故を例にあげて「安全規則遵守は勧告事項ではなく罰則が伴うという点を周知させて欲しい」と注文もした。

 朴大統領のこのようなスタイルは‘信頼と原則’を重視する自身の哲学をそっくり国政に投影させようと考える朴大統領の意志が強いためと参謀は説明する。 ‘チェックリスト’を作り絶えず具体的な項目を取りまとめ、後ほどこれを国民が確認できるようにすることこそ‘国民の信頼’を得る最も早い道という考えも基礎にあるという。 ‘大きな絵’を描かなければならない大統領の役割もあるが、直接国民の皮膚に触れる‘ディテール’に言及するのも大統領の役割と判断しているということだ。 ‘信賞必罰’と‘厳しい処断’もやはり力と権力によって歪曲されずに原則さえ守られるならば、国民に信頼を与えられるまた別の要素だと見ている。

 大統領府高位関係者は「朴大統領と会議をしてみれば、以前にした話を繰り返し強調している感じがする。 これは過去に金大中大統領が使った方法と似ている。 参謀はうんざりしたり、皆が知っている話と聞こえることがあるが、対国民メッセージ次元で見るならば朴大統領の‘一貫性’を刻印させる上で非常に大きな効果を上げられる」と話した。 ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/578747.html 韓国語原文入力:2013/03/19 20:30
訳J.S(2135字)

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