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軍宗神父 選ぶのに "海軍基地、神の意に適うか" 質問

登録:2013-03-12 20:32 修正:2013-03-13 07:14
海軍がクロムビ岩地域の発破を進めるなかで、昨年3月18日午前 済州道(チェジュド)西帰浦市(ソギポシ)江汀(カンジョン)入り江前で天主教が警察に囲まれた中で済州海軍基地建設の中断を要求するミサを上げている。 リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr

 国防部が最近、軍宗将校を選抜する過程で済州海軍基地、延坪島(ヨンピョンド)砲撃などに対する考えを尋ね、質問に対し慎重な反応を示した3人の神父を脱落させ‘思想検証’論難を起こしている。 軍宗神父志願者が選抜過程で脱落したことは類例のないことだ。

 国防部は去る6日、軍宗神父に志願した神父9人の中から3人を脱落させる内容が含まれた軍宗将校選抜結果を発表した。 3人の志願者が脱落した理由は、去る1月31日に面接で延坪島砲撃や済州海軍基地と関連した返答のためだったことが確認された。 当時の面接には4人の軍宗将校と3人の一般佐官級将校が面接官として参加した。

 脱落した3人の神父の内、ある神父は当時「北韓が挑発した延坪島砲撃についてどう思うか」という質問を受け、「分断国家の60年のしこりが積もり積もった結果だ。 司祭の立場ではどちらか一方に偏った返事をすることは困難だ」と答えた。 彼はまた「済州海軍基地の建設が神の意だと思うか」という質問に対しては「基地は内容よりその履行過程に誤りがあった。 誤った過程で人々が痛みを感じているが、それが果たして神の意と言えるだろうか」と答えた。

 当時の返答内容は面接を受けた神父間で大差はなかった。 するとある面接官が「神父の返事が皆同じだ。 他の神父もそう思うか」 と尋ねた。 これに対し脱落した別の神父は「理念的な質問が司牧しようとする人々に必要なことなのか考えてほしい」と言った。 面接官はその神父に「軍の立場が個人の立場と違う時、どのようにすべきか」と再び尋ねると、その神父は「自分の意見を強要しない」と答えた。

 これら3人の神父は、面接直後の1月31日~2月1日の間に脱落通知を受け取った。 理由は安保思想と面接態度に問題があるということだった。 面接の結果、軍宗将校4人は脱落者たちに対して‘合格’意見を出したが、一般将校3人の内の一部が‘脱落’意見を出したと国防部は明らかにした。

 脱落したある神父は「神父は将兵の悩みを聞き祈祷することが本来の任務なのに、それに相応しくない質問を受けた」と話した。 これについて国防部のある面接官は「昨年キム・クァンジン長官が‘将校の国家観を確実に検証しろ’と指示したし、それに則り今回の軍宗将校を選ぶ際にもそのような問題をやや厳格に扱った」と明らかにした。 天主教人権委員会キム・トクチン事務局長は「基本的に宗教家である神父に思想検証の定規を突きつけることは不適切だ」と語った。

キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/577705.html 韓国語原文入力:2013/03/12 18:27
訳J.S(1364字)

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