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南北 11日‘一触即発’

登録:2013-03-10 20:15 修正:2013-03-11 01:22
キーリゾルブ韓-米連合訓練

 北が停戦協定と南北不可侵合意などの白紙化を予告した11日をむかえ、韓半島が厳重局面に入っている。 北は戦闘動員体制を整えたと言うし、南もこの日予定通りキーリゾルブ韓-米連合訓練に入る計画だ。 韓半島が準戦時状況で大規模軍事演習で雌雄を賭ける局面であるため衝突憂慮が高まっている。 北が国際原子力機構の特別査察要求などに対抗して核拡散禁止条約(NPT)を脱退し準戦時状態に突入したのが1993年3月12日だった。 それから20年ぶりに南と北は再び‘無慈悲な復讐’‘政権消滅’等の極限的言辞を吐き出している。

 韓-米は去る1日から4月末まで韓国軍20万人、米軍1万人余りが参加する地上・空中・海上特殊作戦など野外機動訓練であるトクスリ(鷲)演習に突入したのに続き、11日にはキーリゾルブ合同指揮所演習に入る。 キーリゾルブは指揮所演習なので韓国軍1万人余りと米軍3500人が参加するが、F-22ステルス戦闘機とB-52戦略爆撃機、核推進航空母艦などが動員される。

 北はこの日から板門店(パンムンジョム)の通信チャンネルを全て切り、国家次元の大規模練習と共に本格的な戦闘動員態勢に入る。 労働党機関紙<労働新聞>は10日「陸軍、海軍、航空および反航空軍部隊らと戦略ロケット軍部隊、労農赤緯軍と赤い青年近衛隊は最後の突撃命令を待つのみ」と明らかにした。 北はすでに中短距離および新型長距離ミサイルの発射実験などを含め江原道(カンウォンド)元山一帯で陸海空軍、特殊戦部隊などが参加する国家次元の大規模訓練を準備してきた。

 今や2010年延坪島(ヨンピョンド)砲撃挑発のような事態は、直ちに全面戦争に飛び火しかねない。 それでも開城(ケソン)工業団地の門は依然として開いており、北は依然として朴槿恵(パク・クネ)大統領に対する直接的な非難をしていない。 また、安保理制裁2094号に対して北の外務省が核実験など具体的行動を予告していないことにより一抹の肯定的兆候も見せている。

 北は去る1月23日、安保理決議2087号に対しては直ちに物理的対応措置を公言し、2月12日に第3次核実験に出た反面、今回の安保理決議2094号に対する9日付け外務省声明は核保有国の地位と衛星発射国の地位を永久化すると宣言しただけで具体的対応は予告していない。 北の発表を見れば、最近に入り既存合意の廃棄と誇張された修辞的威嚇は多くなった反面、具体的行動を予告する威嚇は減っている。 一部では北が核実験のような追加挑発を自制し、制裁-挑発の悪循環が止むならば対話局面につながりうるという期待も出てきている。

 米国と中国の積極的な対応も予想される。 楊潔チ中国外交部長は9日、対話を通じた問題解決を促し、米国も9日下院軍事委員会所属共和党議員がバラク・オバマ大統領に対北韓政策の再検討を促す書簡を送るなど、2期行政府では新しい対北韓政策が避けられない状況だ。

カン・テホ記者 kankan1@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/577382.html 韓国語原文入力:2013/03/10 19:51
訳J.S(1388字)

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