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父親の人脈・親朴・大統領選挙キャンプ…朴‘1人人脈’で満たした

登録:2013-02-19 21:01 修正:2013-02-19 23:54
朴槿恵(パク・クネ)当選人

 朴槿恵(パク・クネ)当選人が19日、大統領府首席秘書官6人の人選発表を最後に国務総理と17部署長官候補者、大統領府長官級室長3人、首席秘書官9人など計30人の人選を終えた。 新政府の主軸を成す内閣と大統領府の核心補佐陣陣容が出そろったわけだ。

 キム・ヨンジュン初総理候補者の落馬により最初のボタンを掛け間違えた朴当選人の人事は‘私一人で’ ‘密封’ ‘私設検証’というキーワードに圧縮された。 朴当選人が大統領選挙の時には‘国民大統合’と‘不偏不党’、‘100%大韓民国’を約束したが、人選結果はこれとは距離が遠いという評価が多い。 狭い人材プール、不良検証、‘知っている人、使ってみた人を再び使う’という独特の人事スタイルも新たに確認された。 特に父親 朴正熙大統領と縁のある人物、シンクタンク出身人物、親朴側近など私的縁故中心の人選が目立つ。 朴当選人のある核心参謀は「人選に関する限り、我々はとてもアマチュア」と物足りなさを表した。

 内閣と大統領府の主要人物30人の人選内容をこまかく見てみれば、このような評価が嘘でないことが確認できる。 朴当選人は全国各地域の出身人材を引き込んで使いながら、地域配分には非常に苦心した跡が伺える。 しかし核心要職には嶺南(ヨンナム)圏の人々が重用された。 30人の中でチョン・ホンウォン国務総理(慶南(キョンナム)河東(ハドン))とホ・テヨル大統領府秘書室長(釜山),パク・フンニョル警護室長(釜山),クァク・サンド民政首席(大邱(テグ))内定者が嶺南出身だ。 内閣と大統領府を総括し調整する総理と秘書室長に嶺南人士を配置したわけだ。 また、ユン・サンジク産業通商資源、キム・ビョングァン国防、ユン・ジンスク海洋水産、イ・トンピル農林畜産長官候補者とチェ・ソンジェ雇用福祉首席内定者など計9人が嶺南出身だ。

 首都圏も躍進した。 ソウル出身はキム・ジョンフン未来創造科学部長官候補者をはじめとして9人(ソ・ナムス教育、ユン・ビョンセ外交、リュ・キルジェ統一、ファン・ギョアン法務、チョ・ユンソン女性家族、ソ・スンファン国土交通長官候補者、チェ・スノン未来戦略、モ・チョルミン教育文化首席),仁川(インチョン)出身が2人(ユ・ジョンボク安全行政府、ユ・ジンリョン文化体育観光候補者)だ。 湖南(ホナム)出身はチン・ヨン保健福祉部長官、キム・ジャンス国家安保室長など5人(パン・ハナム雇用労働部長官、イ・ジョンヒョン政務首席、イ・ナムギ広報首席)だ。 忠清(チュンチョン)は4人(ヒョン・オソク経済副総理、ユン・ソンギュ環境部長官、ユ・ミンボン国政企画首席、チョ・ウォンドン経済首席)が選ばれた。 江原道(カンウォンド)は原州(ウォンジュ)出身のチュ・チョルギ外交安保首席が唯一だった。

 出身学校の偏重は深刻な水準だ。 30人の内、ソウル大出身は10人(ヒョン・オソク、ソ・ナムス、ユン・ビョンセ、ユ・ジンリョン、ユン・サンジク、チン・ヨン、チョ・ユンソン、チョ・ウォンドン、チェ・ソンジェ、チュ・チョルギ)に達する。 特に成均館(ソンギュングァン)大出身人物の躍進が目立った。 チョン・ホンウォン、ホ・テヨルなど内閣と大統領府のNO.1がこの学校の出身で、ファン・ギョアン、ユ・ミンボンなど計7人が進出した。 総理と法務長官、民政首席が成均館法大の先後輩の間柄だ。 陸軍士官学校は3人(キム・ジャンス、パク・フンニョル、キム・ビョングァン),延世(ヨンセ)大は2人(ユ・ジョンボク、ソ・スンファン)が選ばれたし、李明博政府で躍進した高麗(コリョ)大出身はリュ・キルジェ統一部長官候補者が唯一だった。 朴当選人の母校である西江(ソガン)大出身も1人(チェ・スノン)に留まった。 この他に嶺南(ヨンナム)大(イ・トンピル),漢陽(ハンヤン)大(ユン・ソンギュ),韓国外国語大(パン・ハナム),釜山女子大(ユン・ジンスク),東国(トングク)大(イ・ジョンヒョン)が1人ずつだ。

 高等試験出身官僚を優待する朴当選人の人事特性も明確に確認された。 内閣と大統領府の30人の中で高等試験出身が半数の15人を占めた。 内閣の8人(ヒョン・オソク、ソ・ナムス、ユン・ビョンセ、ファン・ギョアン、キム・ビョングァン、ユ・ジンリョン、ユン・サンジク、ユン・ソンギュ),大統領府の6人(ホ・テヨル、ユ・ミンボン、チョ・ウォンドン、モ・チョルミン、チュ・チョルギ、クァク・サンド)が高等試験出身官僚だ。 チョ・ユンソン女性家族部長官候補者は政治家だが司法試験出身だ。

 朴当選人は選挙期間中、女性人材の重用を約束したが実際にはチョ・ユンソン女性家族部、ユン・ジンスク海洋水産部長官候補者の2人に終わり、期待に至らないという評価を受けている。 その上にユン・ジンスク候補者の場合、与党であるセヌリ党内ですら 「どんなことをした人なのか、誰なのか、男なのか女なのかも分からない」という話が出回るほどだ。

 朴当選人と私的な縁がある人物も大挙登用された。 特に父親の朴正熙前大統領と色々な縁がある人々が多数目につく。 大統領府の指令塔であるホ・テヨル秘書室長は1974年から85年までの11年間、大統領府秘書室で勤めた。 74年から79年までは朴正熙前大統領を補佐し、当時ファーストレディの役割を果たした朴当選人と相当な縁を結んだことが知られている。 ヒョン・オソク経済副総理 兼 企画財政部長官候補者の場合、朴前大統領が力点を置いた第4次経済開発5ヶ年計画樹立に経済企画院事務官として参加し、いわゆる‘朴正熙時代の圧縮成長’の下絵を描いた。 ソ・スンファン国土部長官候補者は父親である故ソ・ジョンチョル氏が朴前大統領の陸軍士官学校の先輩で、朴正熙政府で陸軍参謀総長、国防部長官などを務めた。 リュ・キルジェ統一部長官候補者の父親である故リュ・ヒョンジン氏は5・16軍事クーデター以後、国家再建最高会議教育部門顧問を歴任し、以後 維新教育の旗じるしを圧縮的に表現した国民教育憲章草案を作った人物として知られている。 この他にチェ・ソンジェ雇用福祉首席は朴前大統領と陸英修(ユク・ヨンス)氏の名前を取ったソウル大寄宿舎‘正英舎’出身だ。 相当数が父親 朴正熙大統領の人脈であるわけだ。

 去る10年余、朴当選人を補佐してきた親朴要人の重用も目につく。 ホ・テヨル秘書室長とイ・ジョンヒョン政務首席内定者は自他共に認める親朴の核心だ。 ユ・ジョンボク安全行政部長官候補者は朴当選人の秘書室長出身で、李明博政府時期に農林水産食品部長官を歴任したのに続き再び幸運を得た。 やはり朴当選人の秘書室長出身であるチン・ヨン保健福祉部長官候補者は一時親朴から離脱したが、依然として朴当選人の信任が厚い。 チョ・ユンソン女性家族部長官候補者は元々は親李明博系に分類されていたが、昨年の総選挙以後スポークスマンを務めて当選人を近くで補佐しながら信任を得た。

 朴当選人は引継ぎ委員を新政府要人には結び付けないと言ったが、9人を抜てきした。 内閣にはソ・スンファン、ユン・ビョンセ、パン・ハナム、ユン・ソンギュ長官候補者が、大統領府にはキム・ジャンス安保室長とユ・ミンボン、モ・チョルミン、チェ・ソンジェ、クァク・サンド首席秘書官内定者を布陣した。 これらの人々の中でユン・ビョンセ、リュ・キルジェ、ソ・スンファン、ユン・ソンギュ、パン・ハナム、ユ・ミンボン、クァク・サンド、チェ・ソンジェなど8人は朴当選人のシンクタンクである未来研究院出身でもある。 シン・スングン記者 skshin@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/574599.html 韓国語原文入力:2013/02/19 20:06
訳J.S(3529字)

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