安哲秀(アン・チョルス)前無所属候補が文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補に対する支持意志を再確認した。 予想より強度が高くなかったものの安 前候補が文候補支持を繰り返し表明しただけに二人が残った大統領選挙期間の協力方案を急いで用意しなければならない。
安 前候補は昨日の記者会見で“11月23日の候補辞退会見の時に政権交替のために白衣従軍(一兵卒として戦う)する、単一候補である文在寅候補を応援してほしいと申し上げた。 支持者の皆さんが大きな気持ちで私の意志を受け継いで下さると信じる」と話した。 候補辞退当時の発言を再引用する形で文候補に対する支持の意思を明らかにしたのだ。
しかし、この日の発言が安 前候補支持者を大挙引き込む契機になることを期待した民主党の立場から見れば、発言のレベルは非常に低い。選挙法上の制約もあるだろうが、安氏が文候補に対する全面的な支持表明を留保したのではないかという解釈も出てくる。安氏は引き続き "今回の選挙戦は新しい政治を望む時代精神は見られないまま過去に執着して戦っている" として "国民が作ってくれた新しい政治の波に対する希望を大切に守って大胆な意思で精進する" と話した。与野党政界に距離をおいて大統領選挙以後独自の勢力化の道を歩くという意味にも読める。
実際、新しい政治を掲げて選挙に飛び込んだ安 前候補としては今の選挙局面にもどかしさを感じてもいるのだろう。選挙の過程で新しい政治のための具体案がまともに生まれないでいるためだ。だが安 前候補自身も政治刷新は政権交替から出発すると話したことがある。 政権交替のために白衣従軍すると言った以上、できる限りの最善の方法で献身することが国民との約束を重視する彼らしい身の振り方だ。 それが大統領選挙以後に彼が追求しようと考える新しい政治のための位置づけを約束するところでもある。
文候補の責任はもっと重大だ。 安哲秀に代表される新しい政治に対する国民的な希望を民主党がより一層積極的に受け止める姿を見せるべきだ。 候補辞退以後の10日間、民主党が単一化過程のしこりを洗い流すために、安 前候補と共になるために、また独自の支持勢力拡大のために、何をしたのかを再点検して心機一転新たに出発しなければならない。
安 前候補や文候補には時間はあまりない。 二人は国民の前に政権交替のために単一化すると約束した。 単一化はまだ完成していない。 政権交替を望む国民は二人が約束した単一化を完成し、政権交替のために共に進むことを期待している。 両候補は今も未完の単一化を完成する大きな政治を見せることを願う。